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<ぺんてるお客様相談室へのお手紙>成績2の息子が大学合格!母の涙とオレンズネロ


みなさんこんにちは。
今日はちょっと素敵なお便りをみなさんにシェアさせていただきたいと思います。

ぺんてるには、「お客様相談室」という窓口があるのをご存知でしょうか?ぺんてる製品を購入すると必ず書いてある、

“何かあったら連絡してね”

という窓口です。

お客様相談室には、日々製品に関してのご質問やご意見などさまざまなご連絡をいただきます。その一つひとつに担当のものが誠心誠意向き合っているわけですが、昨年の12月、素敵な一通のお手紙が届きました。

シャー研LETTER-11

お手紙の送り主は、高校生の息子さんを持つお母様。手書きのきれいな文字でしたためられたそのお手紙は、当時お客様相談室内で「心を掴むお手紙」として大変話題になりました。その感動はお客様相談室のみならず、ぺんてる社内でプリントされたものが回覧されたほどです。

お客様相談室から預かったこのお手紙を、ぜひともみなさんにも共有したいと思い、今回はお手紙の内容を包み隠さず公開させていただきます。

一本のシャープペンが誰かの人生を変える。

そしてそこに関わる人たちの温かいエピソードは、こんなふうに紡がれているのか、と感じていただけたら嬉しいです。

※お手紙の内容は2019年12月当時のものです
※本記事制作にあたり送り主の方にはご了承をいただいた上で公開をしています


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ぺんてる株式会社
和田社長殿
開発チームの皆様

はじめまして。まずは、この手紙はクレームの手紙ではなく、お礼の手紙であることを先にお伝えしておきます(安心して読み進めてください)^^

私には高3の息子と中1の娘がいます。今回、息子についてお手紙を書かせて頂きます。息子は小さい頃から明るく誰とでも仲良くなれる性格でした。小学校に入ると音読の宿題を一緒にやるのですが、読むのにすごく時間がかかったり、算数の文章問題を読めなかったりしたので勉強が遅れがちになり、低学年の時に担任から「発達障害」のテストを受けることを進められました。当時の私には「発達障害」という言葉が、重く重くのしかかって来ました。

6年の時には特別支援学校に入ったものの中学ではその時点で息子の人生が決まってしまうことをどうしても受け入れられず先生の反対を押し切り普通級に進みました。中学での成績は予想通り、1ケタのテスト結果はざら2ケタだと恩の字という状況。それでもバドミントン部に入り楽しい学生を送りました。

高校は私立で一番偏差値が低く"留年をさせないしくみ"をもつという学校に何とか拾ってもらうことができました。ただやはり成績は"2"のオンパレード…進路説明会で聞いた推薦の条件も3.3以上…就職か専門学校だな…と考えていました。ところが高2の後期に息子が"俺、大学に行きたい"と言い始めます(イヤイヤ、全然ムリやろ…と心で思っていました)ここからミラクルが始まります。ナント今まで30〜40点ぐらいしか取れなかったテストが90点以上連発…(X_X)まぐれだと思っていたら3年の中間テストも同様…きつねにつままれたような思いで息子に何があったのか、何がきっかけとなったのかを聞きました。

「これ…めっちゃ書きやすいからノートをきれいに書きたくなるねん…
オレンズ ネロっていうねん!!」

その時の私は…「はあぁぁぁ〜????」でした。その後の息子は推薦枠を勝ち取り、先日見事に大学に合格できました!!

まさか大学生になれるなんて…T_T

TV電話で合格を知らせてきてくれた時は、私も職場だったのにもかかわらず号泣。あの小学生の頃、途方にくれ、ボロボロになっていた私たちに教えてあげたい。未来は開ける!! 絶対に大丈夫!!って。オレンズ ネロに出会わなければこのミラクルが起こることはなかった…そう思うとどうしてもぺんてる様にお礼が言いたくて、手紙を書かせて頂きました。本当にありがとうございました!!(涙)
(長文申し訳ございませんでした)


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このお手紙を手にした当時のことを、

現マーケティング部シャープペン担当は、こんな風に語っています。

当時、私はマーケティング部に所属はしていたものの、シャープペン 担当ではありませんでした。ですが、このお手紙が回覧され、読み進めながら、正直、シャープペンやオレンズネロのことよりも、お母様とお子様の物語に涙を堪えるので精一杯でした。社内にも「ボロボロ泣いてしまった」という人もいました。
このお母様と息子さんお二人には直接お会いはしていませんが、お手紙冒頭から感じるお母様の優しいお人柄と、息子さんの素直で元気な姿が目に浮かびました。お二人が紡いだこの感動的な物語のそばで、当社製品がお役に立てたとすれば本当に嬉しく思います。御礼をさせていただきたいのは、こちらの方です。本当にありがとうございます。これからも、オレンズネロがお二人の傍らでお役にたてれば嬉しいです。(マーケティング部シャープペン担当・水口)

シャー研LETTER-3


プリントアウトされ回覧されたお手紙には、
お客様相談室からのこんなコメントも添えてありました。

「オレンズネロにおいて、お客様より感動のお礼のお手紙を頂きました。特に、研究開発部門の皆様には、是非ともご一読をお願い致します。」

オレンズネロという一本のシャープペンに、この息子さんが感動した「書きやすさ」という命を吹き込んでいるのは研究開発部門です。わたしたちが何気なく感じている書きやすい、使いやすいという裏には開発者たちの並々ならぬ努力があります。そんな努力や苦労が身を結んだ先には、きっとだれかの人生を変えてしまうようなこんなエピソードが生まれくるのだと思います。

シャー研LETTER-5

お客様相談室に寄せられるお便りは、みなさんお気付きの通り大抵は「ご意見」です。メーカーとして「故障してしまった、使いにくいなどの」大切なご意見には、日々真摯に向き合いコミュニケーションをとっています。しかし、時としてこんなにも素敵な感謝のお手紙をいただくこともあるのです。

そしてこんなお手紙を手にするたび、わたしたちは、シャープペンメーカーとしてこれからも、もっと良いものを世に送り出さなければと感じます。

今後もまた素敵なお手紙が届いたときには、
noteでみなさんにシェアさせていただきますね。

それでは、また。


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