ピープルフライドストーリー (46) 三宅裕司のラジオ(エッセイ)

……………………………第46回
(エッセイ)
     
     三宅裕司のラジオ

           by  三毛乱

 ずいぶん何も書き記さなくなった気分でいる間にも、ハマスとイスラエル軍の戦闘が激化してばかりで(かつてはユダヤ人がナチスにゲットー等で酷い目にあったのに、今はユダヤ国家がパレスチナ人をコンクリート塀での閉鎖等で酷い目にあわせて…、人類の愚かさはまだまだ沢山ある事にウンザリな程憂鬱になる……)、勿論テレビドラマや小説やコントのサルゴリラなど面白いものを見たりして気を紛らわせる日々であったが、ラジオでたまたま二ケ月程前の日曜に「三宅裕司のサンデーヒットパレード」を知り、それ以来大いに気分が良くなりつつある。
 この番組は2011年に始まっているとの事。11年や10年頃にテレビで三宅裕司は奥さんの天然ボケ話をあちこちで披露していて、大いに愉しませてもらったけど、その前後に今のラジオ番組が始まっているので、たぶん制作プロデューサーがボケ話をしているを見たからか、三宅裕司自身のプレゼンの結果なのか…、まあどっちでもいいけど今のラジオ番組の構成の中に「世界のマコ様」として、投稿によるいろいろな奥さんのボケ話コーナーが出来ているのが嬉しい。
 しかし、十年以上番組を聞かずにいた事には悔しい思いもあるけど、まあいい、これからは大いに愉しませて貰おうと思っいる。
 ところで東京での放送は3時間もあるらしい。私はその中の1時間を地元の放送局が買って流している状況のようだ。聞けているのは「世界のマコ様」と「ヤダもん」と、それ以外の身辺ネタと、コントのような想像ネタのコーナーと音楽である。実は今は私は想像ネタのコーナーが一番気に入っているのである。その中のとても気に入ったネタを紹介したい。細部の表現はちょっと違ってるかもしれないが……。

 『飛ぶジャンボジェット機の中で女性のアテンダントが必死に叫んだ。
「緊急事態です!! お客様ッ! お客様の中に…、お客様はいますか!!」
 と、誰もいない客席に向かって叫んだ。(この時点で、すでに面白いとも言えるが…、さらに三宅裕司がシメを読み上げる)
 経営不振、倒産必至!』

 なかなか笑えるネタだったのではないだろうか? (細部の描写はちょっと違っているけど…)もう一つ紹介したい。女性からの投稿だった。

 『わたし(女性)が歩いていると、前を歩いていたヘンな爺さんが何度もわたしを振り返って見ては歩いていく。わたしは気持ち悪くもあったが、イライラもして「何よ! 何が見えるって言うのよ!」と叫んだ。
 すると、爺さんは言った。「悪いンじゃども、首が勝手に動くンじゃ!!」』

 何とも…わらえる…程の言い訳ではないだろうか? ともかく私の中では傑作な作品として記憶に残ると思う。以上、今回のエッセイは単純に一つのラジオ番組に対しての賛辞に終始しました。

                終

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