退去時の、感動物語。

退去されてもう2年近く経ちますが、今でも忘れられないご入居者がいます。

物件をとても気に入って住んでくださっていた方ですが、賃貸物件で購入ができないということで、近くにできた新築分譲マンションに、引越しをされることになりました。

ご夫婦で住んでいらっしゃいましたが、退去の際に、奥様がフロントにいらして、「この物件を離れるのに、心残りが一つだけ・・。〇〇さん(私の名前)と離れることになるから」と、泣いてくださいました。(:_;)本当に良くしてもらったから、とお菓子をいただき、時々訪ねていらしたご両親からも、何度もお礼を言われ、感無量でした。

最後には、これからは、良かったらお友達として、お付き合いしてください、とご連絡先を書いたお手紙までいただいて、ご近所にいらっしゃるとはいえ、涙涙の別れとなったのでした。

このお仕事で、こういった出来事がある度に、そういえば昔から、お客様から特別感謝されることが度々あったなと思い出すようになりました。

パソコンのショールーム勤務の際は、電話対応で、ワープロの電源コード1本を販売しただけで、わざわざお礼の葉書が送られてきたことがありました。家電量販店で働いていた時は、パソコンを検討されていたお客様が、安くて在庫のある他店へ行かれた後、戻ってみえて、私から買いたい、と、希望でない色の商品を買ってくださったこともありました。

ひとりひとり、一件一件にエネルギーを注ぎ込み過ぎるので、燃費はすこぶる悪いですが笑、人がへぇーと言うようなエピソードを幾つか持っていることが、自慢です。

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