自己紹介がまだだった。というか、どうしても病気の話になるので自己紹介を避けていた。

私はアルコール依存症の30代女性、しがないシステムエンジニアをやっている。ほかにも、ADHD、双極性障害、パニック障害、抑うつ状態と、いろいろ抱えているのだが、投薬治療で何とか人並みに働けているのでどれも軽度のものなのだろうと思う。
双極性障害とパニック障害、どちらが当てはまるのかは正直わからない。あるとき自立支援医療の申請をするために医師に所見を書くよう依頼したところ、双極性障害と書かれていた。パニック障害と言われて治療を続けていたにもかかわらずだ。これにはちょっとこんがらがってしまった。

何度か転職を経験して、やっと希望する環境に身を置くことができた。アルコール依存症でいつ酒を飲みたくなるかわからないので、通勤はしんどいが完全出社の職場で日々奮闘している。在宅勤務だと酒に手を伸ばしてしまう可能性大だし、手を伸ばしたとしても全く同僚にバレないのが怖い。

結婚はしている。夫は一回り年上の同じくシステムエンジニア。背が高く恰幅のよい温厚な人だ。今朝、「雨降るよ、傘もっていきな」と言ってするりと私のカバンに折り畳み傘を入れてくれたやさしい人だ。いうまでもなく私の心の安全地帯だ。これからも二人でいけるところまでいこうと思う。

子どもはいない。授かればうれしいね、と少しだけ話はしているものの、アルコール依存症者の子どもは果たしてしあわせになれるのだろうかと思案してしまう。周囲はベビーブームでインスタでは他人の子どもの写真を飽きるほど見せられているものの、先述したいろいろがあって安易に子どもをいざという気になれないのが本音。

今は断酒して7か月とすこし、はたらくアルコール依存症者がしあわせに暮らせるのかどうか、今後もnoteでウォッチしていただきたい。