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とうとう出発してしまった

そんなこんなでとうとう出発してしまった娘、
ようやく、最初に投稿した記事に追いついた私(遅い)

あらためて娘は本当にがんばってた。バレエにだけはひた向きだった。
前だけ見て、毎日毎日レッスンに通い、バレエのために早起きし、バレエのために成績をキープし、この先中卒になりかねない状況になってもバレエ留学することを選んだのだ。
経済的にも体形にも才能にもいまいち恵まれてはいないが、
バレエのためにコツコツ練習することと、効率よく他のやるべきことをこなす才はあったようだった。
母親の私も、わからない世界なりにまわりの華やかで裕福な保護者たちのなかで浮かないように身を潜めつつ奔走し、闇雲に応援していたが、
やっと、やっと、とりあえず留学までは娘の目標を達成することができた。

周囲の人から、「お母さん、寂しくなるねー」とか「泣いちゃうでしょ」、とか言われたりしたけど、

正直、ぜんぜん寂しくなかった。

娘が大好きなバレエ漬けの生活ができる環境を得たことがうれしくてうれしくて。好きなことを思い切り学べる、そんな娘をみられるワクワクがいっぱいで、自分でも驚くほど、全然センチメンタルな気分にならなかった。
娘よ、ごめん笑

出発の日は夫は仕事、私が初めて成田まで運転して連れていかねばならず、事故なく都内を抜けられるか問題で緊張しまくっていた。
寂しがっている場合ではないのだ。
不便な田舎に住んでいるので、大きなスーツケースを2つと大きなリュックを抱えて、バスと電車を乗り継いでいくのは大変。
ということで私の運転で成田。
ああ怖い。

4時間がかりの運転でなんとか無事に成田空港につき、疲労と安堵でぐったりの私。
コロナ禍で人がいない成田空港は異様な雰囲気だった。
が、人が少ないため、スタッフの方が つきっきりで娘を案内してくれたので、海外渡航に慣れていない私たちには心強かった。
無事にチェックインもでき。出国手続きの時間までのんびりすごせた。
最後に空港で日本食をいただこうと思っていたのだが、コロナ禍で人がいないので、店舗もほぼ営業しておらず、コンビニでおにぎりを買って2人で食べた。

いよいよ出国の時間が近づくと、とうとう娘が泣き出した。
まぁ、そうだよね、寂しいよね、1人で怖いよね、心細いよね。
すごいよ、私だったら15歳で1人で留学する勇気なんてでなかっただろうな。
でもちゃんと娘が先に泣いてくれたから、母はしっかりせねばと、泣かずに笑いとばし励ましながら見送ることができた。
よかった。

さぁ、あとは開き直るしかない。
親元にいても日本にいても、なんやかんやと心配は尽きないのだ。
一緒にいると、ついついあれこれ目について、先に手を出してしまったり、口を出してしまうけど物理的にそれができない。
でももう15歳、ちょっと早いけど、親がそばであれこれ手をかける時期は終わり。
心配しても毎日は過ぎていくし、子供の世界は広がっていく。
ならば、いつでも応援して笑って背中をたたいてあげられるように見守るしかない。

と、娘を送り出して、車中1人になるとちょっと泣けた。
1人しんみりしながら4時間かけて車で帰った。
帰り道もやっぱり慣れない交通量の多い都会の高速道路でビクビクしながら運転したので、涙はすぐに引っ込んだ笑






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