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ギャラリー・ピークオッド 〜切り絵〜

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ミツマチヨシコさんによる切り絵のコーナー。宇宙船PEQUOD号の船内を彩る作品を、宇宙メルマガTHE VOYAGEにて毎号公開頂いています。 細かな切り絵作品の中に、壮大な宇宙を… もっと読む
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記事一覧

春空を往く船アルゴ-ミツマチヨシコ

春の空低く、霞がかった空には古代の船がひっそりを身を沈めています。 そろそろ桜の咲くころ…

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幸運をもたらすもの(いっかくじゅう座)-ミツマチヨシコ

今年はうるう年。一日多い二月ですね。 4年に一度の日、と言われると特別な感じがして少しそ…

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小型月着陸実証機「SLIM」-ミツマチヨシコ

あけましておめでとうございます。(そういうには少し時間が空いておりますが…) 元日は皆さ…

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12月:星とハーブのステンドグラス‐ミツマチヨシコ

今月は、プラネタリウム100周年記念の制作物がネタ切れのため、別の新作を。 昔の人は、作…

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インフィニウム(2023年11月号)ミツマチヨシコ

今月は大変お世話になっているコスモプラネタリウム渋谷のプラネタリウム機器について。 光学…

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ツァイスⅣ型機(2023年10月号)

渋谷には昔、駅前にプラネタリウムがあった。 ある一定の年齢以上の方は非常に記憶に鮮明なあ…

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ツァイスⅡ型 ミツマチヨシコ(2023年9月号)

今月もプラネタリウム生誕100年にちなみ、古いプラネタリウム機器を作成しました。(10月21日から公開のコスモプラネタリウム渋谷秋番組に作品をたくさん提供する予定で制作しています。) ツァイスⅡ型は、Ⅰ型に続いて作られたプラネタリウムの機械で、現存するのは3機のみです。 Ⅰ型ではドイツの緯度の星空しか映し出せなかったのですが、Ⅱ型では緯度の変化も対応できる機構を取り入れたので、世界中でプラネタリウムの設置を求める声があがったといいます。 アジアで最初にプラネタリウムを設

アーミラリースフィア(惑星儀)ミツマチヨシコ(2023年8月号)

10月にプラネタリウムは生誕100年となります。 そのため、今年のプラネタリウムはそれに…

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『銀河鉄道の夜と七夕』ミツマチヨシコ(2023年7月号)

今月16日に行われた「宇宙の話をしよう」の公開記念イベントの後、コスモプラネタリウム渋谷…

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世界初のプラネタリウム(2023年6月号)

今から100年前の10月、ドイツのカールツァイス社で、この不思議な形の機械は生まれました…

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MMX(2023年5月号)

今月は、未来の探査機です。 現在、火星を探査中のperseveranseは2030年代に後続の探査機とリ…

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4月の森(2023年4月号)

今月終わりには「ワルプルギスの夜」という魔物の騒ぐ夜。 翌日はベルテーンというケルトの暦…

ミツマチヨシコの宇宙切り絵:世界初の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリン氏(2023年3月号…

世界初の有人宇宙飛行を成し遂げたユーリ・ガガーリン。 プラネタリウム版「宇宙の話をしよう…

「私はカモメ」

1963年6月、一人の宇宙飛行士が地球の周りを周回する。 宇宙に人類が第一歩を踏み出して2年、それは初めて女性が宇宙を飛んだ歴史的な一日だった。 世界初の女性宇宙飛行士を乗せた宇宙船はボストーク6号、彼女のコールサインは「チャイカ」、すなわちカモメであった。 「こちらはカモメ」(ヤーチャイカ)という応答が宇宙で初めて女性が発した言葉となる。これはチェーホフの「カモメ」でいつか飛び立つことを夢見るヒロインのセリフでもあり、それに引き付けて紹介されたが実際には彼女はどう感じたの