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【スターバックの本棚】「クリスマス マーケット ちいさなクロのおはなし」降矢なな 文・絵 福音館書店    隆祥館書店 二村知子


スロヴァキア在住の絵本作家、降矢ななさんが描かれた 

「クリスマス マーケット ちいさなクロのおはなし」

表紙からとてもかわいい
クリスマスマーケットでのおはなしです。

12月、街にクリスマスマーケットがたちました。朝、焼き栗売りのおばさんが店を開けていると、ツリーのほうからなきごえがします。そこにいたのは子犬でした。

かわいい、まっくろな子犬
なんともかわいい描き方です。

クロと名づけられた子犬は、マーケットでみんなの人気者になります。

でも、みんな、おうちに連れて帰ることはできません。
焼きぐり売りのおばさんは、クリスマスがくるまでに、クロをもらってくれる人が見つかるようお店に張り紙を出しました。

ある日、ぬいぐるみの犬「スノゥ」を連れたなーちゃんがやってきました。
クロは、スノゥが気になってしかたがないようで……。
そのまま、あとをついていくのです。

クリスマスマーケットの一軒、一軒「民芸品やさん」「あまいおかし、温かいおちゃ」のお店の絵も、丁寧に書かれています。「ろうそくやさん」も、ろうそく一本一本丁寧に書かれていて、見いってしまいます。

「クリスマス マーケット ちいさなクロのおはなし」降矢なな 文・絵 福音館書店

あることがおこり
音で、ナーちゃんを探すクロ。
小さな耳を、めいいっぱい広げると
クリスマスマーケットの色々な音が聞こえてきます。

おじさんが焼くソーセージの音
ベルの音
その時、クロの耳には、女の子の泣き声が飛び込んできました。
ペ-ジの手前にクロの目と必死で聴いているように、ぴょこんと立てた耳

アコーディオンを弾いている人や、シチューを作っている人、
冬なのに、
なんとも温かい感じのする絵なのです。

そんな、この絵の端の方に女の子とお母さんが。。。

最後のページの絵がなんともかわいい
ぬいぐるみのスノウをリュックに入れて
クロを抱いて、3人で帰る姿

クリスマスにぴったりの、心あたたまるお話です。

隆祥館書店:二村 知子 | Tomoko Futamura
隆祥館書店店主 井村雅代コーチ(当時)に師事し、シンクロナイズドスイミングを始め、現役時代はチーム競技で2年連続日本1位、日本代表として2年連続世界第3位に。現役引退後、隆祥館書店に入社。2011年から「作家と読者の集い」と称したト-クイベントを開催、2016年からは「ママと赤ちゃんのための集い場」を毎月開き、2019年4月からは、宝上真弓先生と子育てに悩む親御さんのために絵本選書の無料サ-ビス、2020年6月より、お客様からのリクエストを受け一万円選書を始めている。


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