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幸運をもたらすもの(いっかくじゅう座)-ミツマチヨシコ

今年はうるう年。一日多い二月ですね。
4年に一度の日、と言われると特別な感じがして少しそわそわします。
そして現在別な意味でそわそわしているのですが…
…先日、電車内でお財布を落としてしまい、気づいてすぐ戻ったものの
まだ見つからず、あああだれか拾ったならすぐ届けてー!!と内心悲鳴を上げております。

今はちょっとした幸運も欲しい。
そんな気持ちを込めて、空を見上げればすぐに手に入りそうな幸運を捕まえようと今月はいっかくじゅう座です。

一角獣、ユニコーンは角が万能薬になり、錬金術を用いれば「賢者の石」(ハリー・ポッターで有名ですね)というすべての知識を得ることができる秘宝を作れる、とか幸運をもたらす生き物である、とかそんな伝説を持つ幻獣で、捕まえるのには非常にてこずる、見た目と違って大変気相が荒い(人には決してなつかない)などと言われていますが、星空に詳しければ冬空で簡単に捕まえられるのをご存じでしょうか。(知ってる方も多いでしょう)

星座としてのいっかくじゅう座は、冬の大三角の中辺り。つまり冬の大三角を見つけられる人は三角でいっかくじゅうを捕まえられるのです。
もう少しロマンチックにいきたい方は冬のダイヤモンドに閉じ込めると、一角獣入りダイヤモンドという大変豪華な宝石を星空で手に入れられます。
最高ですね!
そんな幸運を求めて今宵も私は晴れれば冬空で星をたどって一角獣を捕まえようとするのです…皆さんもぜひ、幸運を捕まえてみてください。

monoceros / ミツマチヨシコ

ちなみに、2012年に日本に一度だけ、「一角獣と貴婦人」の有名なタペストリーが来日したことがあり、その時に一角獣について結構詳しくなったのですが、一角獣って馬じゃないそうですよ。

よく見ると蹄が割れている(偶蹄目)だということが分かります。
ベースとなった生き物については諸説ありますが、角が万能薬、というあたりからサイ、実はあごひげがある辺りからヤギがベースになったという考察もあるようです。ちょっとしたトリビアでした。

ミツマチヨシコ
2002年から活動中の切り絵作家。水彩、漫画、動画なども作る。
作風はノスタルジック。ファンタジーとバンプオブチキンをこよなく愛している。
内なる宇宙をこの世界に持ち出し、未知なる外宇宙に思いをはせる日々。


2024年2月号より

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