浮世の風船
腹をすかせた風船が
虚しさをいっぱいに詰めて浮く
色とりどりをまといながら
頼りなげにふわりふわりと
空っぽのかなしみを
はち切れそうなほど裏返しにして
にこやかに
ぷかぷかと首を垂れて
どうかわたしの中身になってくださいと
抱え込めないものを乞うている
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腹をすかせた風船が
虚しさをいっぱいに詰めて浮く
色とりどりをまといながら
頼りなげにふわりふわりと
空っぽのかなしみを
はち切れそうなほど裏返しにして
にこやかに
ぷかぷかと首を垂れて
どうかわたしの中身になってくださいと
抱え込めないものを乞うている
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