超短編小説:『やりなおしの世界』

ー 西暦2082年 惑星「地球」 人類を含む生命の消滅 ー


「また失敗かー。」

 少し口をとがらせてつぶやく。初めにつくった地球では生き物に生きていく知恵がつかず失敗。だから二つ目の地球では生き物を選別し、「知能」を与えた。でも自分以外の生き物を食べることを覚えた生き物たちによって、多くの生き物が消滅した。

 そこで三回目の地球ではもう少し生き物の種類を増やすことにした。こうやって改良に改良を重ねてきたのだ。

「だいぶいいとこまでいったのにな~。温暖化が起こるなんて。盲点だったなあ。」

つぶやきながら新しい地球を作り始める。

「でも最高記録か。ちょっと『人間』をわがままに作りすぎたかな。」

さてと。

次はどんな地球にしようかな。


~やりなおしの世界~
fin.


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