乾いた道

 いつも通っている道だけど、周りの景色も変わらないけれど、今日はふと道が乾いていることに気がついて、うれしくなりました。多分、先月の終わりからずっと雨続きで、道は、雨が流れずぶ濡れの状況でした。今朝は、久しぶりに、傘をささずに歩けたけれど、道は濡れていて、滑らないように気をつけながら歩いていました。

 ただ、道が乾いているだけで、安堵感に浸れるのは、線状降水帯が長く停滞して、毎日、止むことなく雨を降らせていたからです。この雨で、週末は土石流が発生したり、川が氾濫したり、橋が落ちたりと、いろんなことがありました。気持ちも、かなり落ち込んでいたように思います。ようやく、雨があがり、日が照って、道が乾いたことで、気持ちを落ち込ませるような災害から逃れられ、ほっとした気持ちになりました。

 南の空を見上げると、雲は多いものの、遠くの方に、淡い小豆色に染まった雲を見つけて、明日も、きっと、天気が良くなると思い、長く続いた雨の日に区切りがついて、良かったと、思いながら、乾いた道を歩いて、家に向かいました。

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