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No.96 1954年 私が生まれた年の国内外の出来事、文化、人物、ものetc.

 60歳の還暦を過ぎた頃から、生まれた1954年7月4日(日)以降の「自分史」を関連した資料を入れながらパソコンに打ち込んできました。その「自分史」を基にしてエッセーを書いています。今回は生まれた1954年、1954年7月4日、7月4日に関することを綴ってみたいと思います。
 誕生日の7月4日は、1776年にアメリカ独立宣言が公布されたことを記念して、アメリカでは独立記念日として定められている祝日です。3年後の2026年7月4日は独立宣言250周年記念日になるのでしょう。7月4日がアメリカ独立記念日ということを教えてもらったのは、私が小学校1年生の時、猩紅熱(しょうこうねつ、現在は溶連菌感染症という病名にされています)という病名で2週間生まれた病院に隔離された時のことです。昔はこの病気の原因が分からず法定伝染病に指定されていたのです(明治30年からだそうです)。家族とも会えずよく泣いていた記憶があります。その時に励ましてくれたのが、隔離病棟の隣の部屋に入院していた見ず知らずの大学生のお姉さんでした。よく話をしてくれていて、その中で私の誕生日が「アメリカの独立記念日」ということを教えてくれたのです。その後、「僕の誕生日はアメリカの独立記念日だよ」と友だちに話していました。私とアメリカは全然関係ないのに。

母に抱かれて
当時の出生届出済証明

1954年に国内外でどのような出来事があったのでしょうか。
1月
 6日 青函トンネルの起工式
23日 アメリカのテレビ局NBCのニューヨーク局WNBCが世界初となるカラーテレビの本放送開始。
 2月
19日 日本初の国際プロレスリング大会が蔵前国技館で開催(3月9日まで)。この模様はNHKテレビと日本テレビで生中継され、街頭テレビでは力道山やシャープ兄弟に人気が集中した。
 3月
1日 日本の遠洋マグロ漁船第五福竜丸が米国の水爆実験によって発生し多
量の放射線降下物(いわゆる死の灰)を浴びる。
12日 ウォルト・ディズニー原作のアニメ映画『ダンボ』が日本初の日本語吹
き替え映画として公開。
 4月
 5日 初の集団就職列車(青森・上野間)が運行される。
28日 明治製菓が日本初の缶入りジュースを発売。
 5月
 7日 フランス軍のインドシナ戦争の拠点ディエンビエンフウ―が陥落。
25日 写真家ロバート・キャパがインドシナ戦争中に地雷に触れ爆死。
 6月
17日 中華人民共和国とイギリスが国交樹立。
27日 モスクワ郊外オブニンスクで世界初の原子力発電所が運転を開始。
 7月
 1日 自衛隊発足。
 4日 アメリカ、オハイオ州クリーブランドで、のちにドラマ「逃亡者」の原案となる、シェパード夫人殺害事件。
15日 ボーイング707型機が初飛行。
  8月
31日 北海道釧路市の太平洋炭礦で爆発事故、39人死亡。
  9月
 6日 ヴェネツィア国際映画祭で黒澤明監督の『七人の侍』と溝口健二監督の『山椒大夫』の日本映画2作品が銀獅子賞を受賞。
30日 埼玉県鴻巣市が市制施行(個人的なことですが、母の実家が鴻巣市にありました)。
10月
 4日 日本テレビ、『NNNきょうの出来事』(当時:『東芝提供 今日の出来事』)放送開始(2006年9月29日まで放送)。
11月
 1日 アルジェリア戦争が始まる。
 3日 東宝映画「ゴジラ」が公開される。
12月
22日 日本プロレスで初の日本選手権が蔵前国技館で行われ、力道山が木村正彦を下す(昭和の巌流島)。
24日 後楽園スタヂアム運営の後楽園ローラースケート場が開場。

Wikipediaより選択して掲載
https://ja.wikipedia.org/wiki/1954%E5%B9%B4
 
 第五福竜丸の米国水爆実験による被ばく、インドシナ戦争・アルジェリア戦争などの国際紛争、中華人民共和国とイギリスが国交樹立などの国際問題が見られます。日本にとって第五福竜丸の水爆実験による被ばくは広島・長崎の原爆投下に続いての悲惨な出来事で1954年の最も忘れてはいけない歴史になるのではないでしょうか。
 また、国内では自衛隊発足・炭鉱の爆発事故などが見られ、今では懐かしいプロレス街頭中継・集団就職列車・缶入りジュース・ローラースケートなどの話題がありました。外国ではカラーテレビの放送や原子力発電の開始、ボーイング707型機の初飛行などがありました。
 1954年は映画の年と考えています。上記にあった「七人の侍」「ゴジラ」と「二十四の瞳」が公開された年です。映画好きな私にとって生まれた時にこんな素晴らしい映画が公開されたことに喜んでいます(趣味としての映画は後のエッセーでご紹介します)。
 
 私が生まれた1954年7月4日には「アメリカ、オハイオ州クリーブランドで、のちにドラマ「逃亡者」の原案となる、シェパード夫人殺害事件。」とあります。よくない出来事が起こった日なのですが、ドラマ「逃亡者」について話題を向けます。このドラマは「妻殺しの濡れ衣を着せられ死刑を宣告された医師リチャード・キンブルが、警察の追跡を逃れながら、真犯人を探し求めて全米を旅する物語」です。
 この事件をドラマにした「逃亡者」はテレビでも映画でも観たことがあります。テレビの「逃亡者」は確か小学生から中学生の頃、アメリカでつくられた作品が吹き替えで放送していたと思います。家族でよく見ていて、無実なのに逃亡することはつらいことを家族で話し合っていました。ネットで調べると1964年5月16日~1967年9月2日までTBS系列で土曜日の20時から放送されていたようです。
テレビドラマ「逃亡者」
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%83%E4%BA%A1%E8%80%85_(1963%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E)
 
 映画ではハリソン・フォードが主演で、「物語の舞台が映画公開当時の現代へと置き換えられ、設定やストーリーは変更されているが、無実の罪を着せられながらも妻を殺害した真犯人『片腕の男』を追う医師キンブルと、彼を逃亡犯として追う好敵手ジェラード、という骨子はテレビドラマ版を踏襲している。」とされ、1993年にアメリカで公開されています。
映画「逃亡者」
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%83%E4%BA%A1%E8%80%85_(1993%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)
 
 1954年生まれにはどのような人物がいるのでしょうか。
1月生まれ
石田純一(俳優)、松任谷由実(シンガーソングライター)、小日向文世(俳優)
2月生まれ
立川志の輔(落語家・タレント)、
3月生まれ
吉沢京子(俳優)、因幡晃(シンガーソングライター)
4月生まれ
林真理子(1日生まれ、小説家)、ジャッキー・チェン(俳優)、六平直政(俳優)
5月生まれ
デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)、中村修二(電子工学者、ノーベル物理学賞受賞)
6月生まれ
檀ふみ(俳優、エッセイスト)、清水あきら(お笑いタレント)
7月生まれ
南沙織(元歌手)、アンゲラ・メルケル(ドイツ元首相)、秋吉久美子(俳優)、志位和夫(政治家・日本共産党委員長)
8月生まれ
森田順平(俳優・声優)、ジェームズ・キャメロン(カナダ出身の映画監督)
9月生まれ
安倍晋三(政治家・元総理大臣)、黒岩祐治(神奈川県知事)
10月生まれ
高畑淳子(俳優)、金沢明子(民謡歌手)
11月生まれ
カズオ・イシグロ(小説家)、
12月生まれ
古舘伊知郎(タレント・フリーアナウンサー)、片岡鶴太郎(タレント・俳優・画家)、デンゼル・ワシントン(俳優)
1954年4月2日生まれ~1955年4月1日生まれは同学年の仲間にな
ります。それで、1955年1月~3月を追加しました。
1955年1月~3月
伊藤蘭(俳優・元キャンディーズ)、ケビン・コスナー(俳優)、太田裕美(歌手)、
所ジョージ(タレント)
2月生まれ
矢野顕子(ポップ・ジャズミュージシャン)吉澤一彦(アナウンサー、初等科で授業をしていただいた)、スティーブ・ジョブズ(企業家)
3月生まれ
佐野史郎(俳優)、春風亭小朝(落語家)、ブルース・ウィリス(俳優)、竹内ま
りや(シンガーソングライター)
 
 以前から知っていましたが、故安倍晋三元総理大臣と衆議院議員の志位和夫共産党委員長は同学年です。政治的な方向は全く違っていましたが、二人には学生時代どのような日本の政治風景が見えていたのでしょうか。
 俳優やタレントなど、いろいろな方が同じ年に生まれたり同学年であったりしています。それぞれの方が今後どのように活躍されるか楽しみでもあります。私も頑張らなくては。
 
 次は1954年にできたもので、現在でも販売されていたり、営業されたりしているものを自分で探してみました。

 雪印メグミルクの6Pチーズです。「SINCE 1954 昭和29年発売」とあります。いつものパッケージにはこのような表記はありません。

 BURGER KINGの看板です。「SINCE 1954」とあります。アメリカのフロリダ州マイアミのハンバーガーレストランとして1954年にオープンしました。
 
その他にも1954年生まれのものがあると思われますので、これからも探していきます。
 
 週刊朝日百科『週刊昭和』(朝日新聞出版)というシリーズが2008年の末から出版されました。私が生まれた1954年は次のような表紙でした。

 プロレス・映画・漫画などのブームが読み取れます。
 同学年の人たちも生まれた1955年は次のような表紙でした。

 大相撲・船橋ヘルスセンター・少女雑誌のふろくなどのブームが読み取れます。
 
 お読みいただいている方々もご自分が生まれた年のことをいろいろ調べてみると新たな発見があるかもしれません。ぜひ実行してください。

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