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文字起こしから解放されたい

「執筆の効率化」について、いろんな人がいろんなテクニックを紹介しています。気になったもの、実践しやすいものから取り入れてみればよいと思う反面、まず自分が「執筆」のどこに工数をかけすぎているのか、どの工程が苦手なのかを把握し、それを取り除きにいくとよいのではと思っています。

私は圧倒的に文字起こしが苦手。どれだけ「効率!効率!集中!集中!」と意識しても、10分の音声を起こすのに1時間前後は平気でかかってしまいます。文字起こしが終わったら、原稿の8割は完成したと思えるくらい所要時間が偏っています。

なので、私にとっての「執筆の効率化」は、可能な限り自分で文字起こしをしないこと、です。現在はAIツールのNottaを活用して、次のような流れで文章を仕上げていくことが多いです。
※有料版のNottaを使っています

①音源を一旦全てNottaで起こす

②①を下記設定でtxtファイルに書き出す

③②を眺めて構成を作る
話題のまとまりごとに、仮で見出しを立てていきます。明らかに使わないところは、この段階で削ります。ケバ取りも適度にします。音源を聞き返す必要がありそうなところは、経過時間も残しておきます。音源の内容を覚えている間にやっちゃうと◎

④③をもとに、適宜音声を聞きながら原稿を完成させる

です。

インタビューやヒアリングを元にした記事だけでなく自分のnoteも、基本は一人語りした音声から原稿化していきます。

新卒で入社した編プロでの習慣もあって、私は「取材音源は一旦すべてベタ起こしして印刷→プリントアウトした紙に"ここを見出し"とか"ここは削る"などの指示を入れて、その紙を見ながらパソコンで原稿を作る」という工程を、長い間守っていました。

当時はアーティストのインタビュー記事が多かったので、「こちらの勝手な解釈は加えず、本人の言葉をなるべくそのまま活かす」みたいな考えをしていたのだと思います。

でも、今はそうじゃないなって感じます。「いかに効率よくわかりやすく、コンスタントに発信できるか」かなと。そうなると、音声と一言一句違わぬ文字起こしを用意する必要はないし、自分とAIで適宜分担してよいのです。

もちろん、効率を重視しすぎて内容が雑になるのは本末転倒なので、自分の霊を宿らせる部分も忘れずに。そこがクオリティの担保だったり、書き手の個性につながるのかもしれません。

ちなみにNottaだと、こういう風に細切れになっちゃうところがあったり、「うん」とか「あの、…ええと」みたいなものも、きれいに起こしてくるので、「ケバ取りをする」とか「同じ声質の人の発言はまとめる」とか選べるようになったら良いな~

私も早く、文字起こしの面倒さから解放されたい……!

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