「ちくちくする」って言ってた

夜なのにちっとも涼しくなくて、冷房をかけたまま寝る。
そうすると、体が冷えてしまうのか、朝起きるとお腹を壊していることがある。

ここ数日は、ずっとお腹が痛い。
一旦治ったと思っても、悲しいほどに繰り返す。

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昔はなすすべもなく、体の変化に振り回されていた。私の体だけど、何一つわからない、未知なる構造。

けれどここ数年は、体調が悪くなる時の予兆みたいなものが、ずいぶんわかるようになってきて、体調の悪さからくる諸々の生活の不行き届きが管理できるようになってきた。

けれど、反面、自分の体調の変化に敏感になっている自分がいる。
些細な変化も見逃すわけにはいかない。
変化をきちんととらえて最善策をとらなければ。

成長とみて良いような変化だが、少し慌ただしくなったと感じる自分もいる。いつも敏感になるよう、神経をとがらせている。

なんにも気にせずに体当たりで生きていたあの頃が少し懐かしく感じる今日この頃だ。

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そういえば昔は、お腹が痛いことを一律に「ちくちくする」って言ってた。
どうしてお腹が痛くなるのかもわからず、ただただちくちくに耐えていた。

今なら、痛みにも種類があって、これは長引いてしんどいやつ、これは丸まって温まればそのうちに治るやつ、と見分けがつく。

痛みにも顔があって「ちくちく」以外の言葉でも表せるようになったこと。
やっぱり単純に嬉しいって言ってしまってもいいのかもしれない。

#エッセイ #痛み #子供の頃 #ちくちく

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