家出中の息子と、高校の制服を買いに行く2人きりのデートから、４日目。

私は心の奥底にある元夫への蓋をしていた想いが詰まったパンドラの箱を開けた。

どれだけ意識の私が想いを否定しても、私の中の無意識に彼への想いがあるのなら、その箱を開け、開放してあげる必要があった。

結局、離婚したのだから、どうにもならないのに、なぜ、心の奥底の想いを解放したのか。

そうしないと、私の潜在意識の部分で、新しい恋もできなければ、元夫が巻き起こすあらゆる引き寄せに対抗できない。

息子が家出をして、帰ってこないのも、彼の潜在意識に家族を引き寄せたい想いがあるからであり、

そこには、無意識で私を求める行動がある。

私は、離婚して、元夫が私のことを諦めたから、家出した息子のことで、私に本音が言えなくなったのだと思い、本音が言える関係だった、結婚生活で私は愛されていたのだと、そのことに気が付き、涙を流した。

でも、それは違った。全然、諦めてなかった。

男の執着は、女の比じゃない。

元夫が私への想いを抱え、その上で、私に未だ、地道にアピールしていたことに気がついた時、私は今まで見ていた恋という夢から醒め、やっと、自分を取り戻したのです。

本日は、旧約聖書に書かれているアダムとイヴの関係より、男の女を思う愛は計り知れないという内容でお伝えしたいと思います。

アダムはイヴが知恵の果実を食べてしまったから食べた

『アダムとイヴ「語り継がれる中心の神話」』によると、蛇（悪魔：サタン）は、初め、知恵の果実をアダムに食べさせようと、何度も誘惑していたそうなのです。

でも、アダムは、神を裏切る事になる行為は絶対にしないと断固拒否。

食べるのを拒絶していたそうなのです。

だから蛇はイヴを誘惑し、イヴが果実を食べてしまった。

アダムは、イヴが1人で楽園を追放されてしまうと、生き延びることができないと思い、イヴに勧められて食べたかのように見えて、実は、イヴのために果実を食べていたのです。

つまり、アダムが知恵の果実を食べたのは、イヴが食べてしまったから、イヴを守るために食べたということになります。

先日、noterさんの投稿で、旧約聖書関連の投稿を発見し、その動画を視聴したところ、そこにも、

「男の愛は女の愛の比ではない」と伝えられており、アダムはイヴを守るために、神との約束を破ったと語られていました。

このアダムとイヴの関係から、アダムはイヴを求め、イヴを心の奥底から愛していることがわかります。

これって、現代の男女でも、当てはまることじゃないかって思うんです。

恋人同士が、別れる際、男性は付き合っていた彼女の悪口を言わないで、綺麗な思い出にしていることが多い。

反対に、女は、別れた彼氏のことを、悪くいうパターンが多い。

男の人の女性に対する愛は、一度芽生えると、深くて長い。

そこから、私の元夫の行動の謎が、解明されていくのです。

勝利型ジャスミンさんの逸話

私が、パンドラの箱を開け、涙を流した２日前。

投稿した記事を読んで、フローラルのジャスミンの特質を持つ私の友人に誘われ、一緒にお茶をしたのです。

勝利型の女性は、とても愛が深く、責任感が強いのが特徴です。

特にジャスミンは、フローラルなので、煌びやかでパッと目がいく、色気と余裕があり、男性だけではなく多くの女性までも虜になる、女性が目指す最高のリーダー的女性です。

散々、２日間、自分の中で、想いを吐き出した後だったので、その時は、もう、ある程度スッキリしていたのですが、

私の想いに共感してくれたジャスミンの彼女は、涙を流し、自分の過去の出来事である元彼との別れと、今のご主人との出会いを語ってくれました。

人のことを思って泣く涙って、本当に美しいですね。

彼女は、元彼との逸話で、こんなことを言ったのです。

「彼と同じ愛という歯車を回していたの。でも、時々、小さいピーナッツみたいな石が挟まる。私はそれを取り除こうとしたけど、彼はそれを見なくても大丈夫って、取り除こうとしない。

でも、そこにどんどん、石が溜まっていくの。ついには取り除けなくなって、私は彼と住んでいた家から飛び出し、彼を置き去りにしたの」

そこから、１年半くらいかけて、彼はジャスミンさんを引き戻そうと必死になります。

彼女のお母さんや周りの友人を巻き込み、同情を集め、周りに説得させ、強引に、引き戻そうとしていたのです。

あれ？これって、ちょっと、似てない？

なんか、今のシュチュエーション、どこかで、聞いたことがあるような・・・。

そう、この話は、私の元夫の行動と、やり方は違えど、同じなのです！

元夫は、娘を毎週、休日連れ出し、お菓子やカップラーメンなどの食べ物を中心に、大量に買って、大きな買い物袋を持って帰えらせ、アピールしていたのです。

きっと彼は、毎回、娘に大量のプレゼントを持たせた際、心の中でこう呟いていたでしょう。

君が気が利かないから、娘のためにお菓子を買ってあげたよ
君が気が利かないから、娘のためにカップラーメンを買ってあげたよ
君が気が利かないから、娘のためにジャンバーを買ってあげたよ
君が気が利かないから、娘のために靴を買ってあげたよ
ね、僕がいないと、君は何にもできないでしょ？

そして、その袋の中には、私が好きなものも、時々、忍ばせている。

なんで、こんなに、毎回、大量に買うんだろうと、変だなと思っていたら、これは、ジャスミンさんの彼氏と同じ行動、

つまり、自分が今でも私にとって唯一の『気の利く男』であるとアピールしている行動なのです。

私は、ジャスミンさんの話を聞きながら、なんてことだ！

元夫の策略にまんまと、ハマっていたということに、気がついたのです。

一度失った愛は２度と戻らない

ジャスミンさんは、元彼からの猛烈なアピールを、ストーカーであったと話していました。

一般的に、女は情熱に弱い。

シンデレラも、王子様が、名前も知らないガラスの靴がはまる女性を追い求め、国中を探し回り、見つけるからこそ、心打たれ、恋に落ちる。

きっと、ジャスミンさんの彼も、押せばいつものように、自分の元に帰ってきてくれると思っていたのでしょう。

でも、彼女は違った。目が覚めていた。

もう、２度と、彼の元に帰らないと決意して、家を飛び出ていたのです。

じゃあ、私は？

私の元夫は、ジャスミンさんの彼のような度胸もなければ、勇気もない。

自分が傷つくのが嫌だから、地道に私にコツコツ、間接的に周りから存在をアピールし、

その上で、自分のプライドを守り、リスクを回避して、あくまで私から、自分の元に帰るように誘導している。

このことがわかった瞬間、血の気がひき、スーッと自分の感情が冷静になり、一気に目が覚めたのを感じました。

彼は、私に『LOVE理論〜水野敬也著』に書かれている『うわっつらKINDNESS理論』を忠実にやる男。

ふた・キャップを開ける
重い荷物を持つ
ちょっとした手土産を渡す
家の門まで送り迎えする
車道側を歩く
寒い時にはジャケットを羽織らせる

このパターンを、離婚してもなお、ずっと同じ方法で繰り返しアピールしている。

でもね、元夫よ・・。それはもう、お腹いっぱいまでもらったの。

15年間、それだけ忠実にやったあなたはすごいよ。

でも、女に優しい言葉ひとつも言えない男を、私はもう、求めていないの。

今まで、自分は何を泣き叫んでいたのか。

びっくりするくらい、気持ちが覚め、私は悲劇のヒロインを演じていたのだと、改めて、自分が恥ずかしくなりました。

でも、これでいい。

私は、心の奥底に眠っていたパンドラの箱を開けた。

だから、元夫への想いを解放でき、その上で、目を覚ますことができたのです。

自分の無意識は、意図しない方法で、あらゆるものを引き寄せます。

心の奥底にある開けてはいけない箱を開けるのは、毎回、辛い。

でも、そうやって、父とのこと、母とのこと、夫とのこと・・・。

心の中に封じ込めてきたもの全部、開けてきたから今がある。

今の私の心は、春の青空のように晴天です！

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