ぴえる

日常ブログ 創作物と、創作物に登場するありとあらゆる関係性が好き

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最近の記事

四畳半神話体系

○概要 自分の可能性を追い求める男子大学生を描いたパラレルもの。あったかもしれない「今」を追う主人公は、大学入学時のサークル選択を分岐点に、ないものねだりを繰り返して平行世界を渡るが、自分が今ある「今」をぞんざいに扱っていることに気づく。 本作の特徴は演出手法の幅広さにあり、特に現実世界と混じる部分はエヴァンゲリオンTVシリーズに似ているように思う。演出の見本市のような本作は、見ていて飽きることがなく、背景の文字から色合いに至るまで、明確な意図が込められている点が魅力的である

    • 日常から未来を描く

      日常モノが好きである。 『宇宙よりも遠い場所』が大好きである。 『宇宙よりも遠い場所』は、南極を目指す女子高生を描いた青春アニメであり、恐らく日常モノとは分類されない作品であるように思う。 彼女たちには、宇宙よりも遠い場所=南極という明確なゴール地点が存在する。 特に主人公・玉木マリは、日常への閉塞感から、文字通り飛び出すような形で南極へと出発しており、日常の対局に置かれている人物だとも言えるだろう。 第7話で彼女が語る「このままじゃない何処かへ」という目標は、作品で一

      • わたしを離さないで

        提供者(の魂)=社会の遺失物 臓器提供のために作られており、彼らが「魂を持つ」存在だと、生い立ち・提供自体に道徳的問題が生じるため、社会的に不都合である。よって身体のみ存在している「ヒト」として、彼らの存在、ひいてはその魂(人格)は社会から故意に忘れられた。 人権が認められる対象…魂を有するヒト  本作の主題の1つとして、昨今の臓器提供を称賛する風潮への警告が挙げられる。  身体二元論的価値観を土台とすることから、西欧では特に、臓器提供への抵抗感が少ないと言われる。身体と

        • 面接苦手

          就職活動を続ける中で、面接を課題に感じることが増えてきた。 エントリーシートが無事に通過し、面接の機会をいただいたとしても、毎度そこで行き詰まり、せっかく半年かけて蓄積した企業研究を何度も無に還している。 半年間続けることで、企業のHPやIR情報を比較的早く読み解くことができるようになったので、分析スキルには身についてきていると思うが、それで良しとするのは、本質からずれているだろう。 今回の活動の到達点は、企業から内定をいただくことであり、面接は突破しなければならない関門な

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