あい

都内在住の助産師で二児の母

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都内在住の助産師で二児の母

最近の記事

死にたいと思う気持ち

下の子が保育園に行き始めた。 仕事復帰までは毎日9時から16時まで自由時間になる。 だが、時間があるのに何もしたいことがない。 あれだけ「子供を預けられたらあれをしよう、これもできる、あんなことだってできちゃうかも」と夢想していたはずなのに。 無気力にスマホをながめて、無秩序に流れてくるフェイクのまじる短い動画を延々と見ている。 私にやりたいことなんて本当はなかったのだ。 あれをしたい、これをしたいと夢想しているその時間が1番楽しかったのだ。 母親になって「世間の考えるよき母

    • 帝王切開全裸炎上について思うこと

      Twitterの帝王切開レポ漫画で帝王切開の壮絶さを語っていたけど、そこでオペ室で全裸にされたってことが炎上してる。 これね、多分緊急帝王切開だからなんだよねぇ。 緊急帝王切開ってモニター外したり点滴外す暇とかないからお産着のままオペ室突入すること多いのよ お産着って浴衣みたいな形状だから脱ぐためには全裸になるしかない。 点滴とかモニターとか一回外さないとお着替えできないしね。 オペ着って左右から引っ張ると脱げるようになってて、手術台に寝て布被せたら全裸にしちゃうのね。 なぜ

      • ついにX(旧Twitter)を見なくなった話

        ついに消した。 2007年からずっとやってきたTwitterを消しました。 Xになってからどんどん嫌なほうに雰囲気は傾いていくし、収益化狙いの嘘やパクツイ、自動生成AIが蔓延っていて見ていて疲れてしまったのだ。 思えば昔は大学のリア友と繋がっていたんだったなぁ。 その頃のTweetは全消ししたけど、二次オタ用のツイは鍵垢にして消して無かった。 2007年から15年か。 たまに読み返すのが、自分の歴史を読むみたいでちょっと好きだった。 でもそれを凌駕するくらいTwitterが

        • 精神疾患の時限爆弾

          姉は躁鬱、親戚には3人の統合失調症がいる。 精神病質は受け継がれる。 わたしは自分の血の中に怪物が潜んでいることを知っている。 わたしを食い破って出てくる機会を息を潜めて窺っていることを知っている。 最近何かあったわけでもないのに「死にたい」とフッと思ってしまう。 毎日である。 これは赤信号に近いと自分でもわかっている。 今私が死んだら、2人の可愛い子がいて、優しい夫がいて、近くには実母が住んでいて、育児をみんなで手伝ってくれていて、戻れる職場もあって、なんで死んでしまった

        死にたいと思う気持ち

          医者の子なのに助産師にしかなれなかった

          私は医者の子に生まれた。 小学校までは我が世の春を謳歌していた。 周りは大体自分より頭が悪かったし、テストは勉強なんてしなくても100点が当たり前だった。 わたしは医者になるんだろうかと考えることもあった。 中学受験をして自己評価が一変した。 私は赤点ばかりとって、再試と補習に追われた。 同級生たちはみんな賢かった。 一念発起して勉強をしても続かない。というか勉強の何がわからないのかがわからない。 小学校まではまともに勉強したことがないので、勉強の仕方がわからないのだっだ。

          医者の子なのに助産師にしかなれなかった

          「親がそばにいた方がいい時期」の欺瞞

           Twitterで「親がそばにいた方がいい指数」とかいうのが流れてきて心がざわついた。 共働きの家はみんなそうだっただろう。次々に「わかる!」とか不安を煽るリプもついていた。 ・乳児期(5) ・幼児期(10) ・小学校低学年(8) ・小学校中学年(5) ・小学校高学年(6) ・中学校の最初(7) ・中学に慣れた後(3) だそうだ。 幼児期10、これに不安を煽られた保護者は多かっただろう。 実際わたしもグラついた。また色んな育児書を読み漁った。 しばらく考えてちゃんと結論が出た

          「親がそばにいた方がいい時期」の欺瞞

          医者のTwitterがなぜムカつくのか考えてみた

           医者のツイッタラーってやたら多くなってきた気がする 子育てしてると小児科医やら産科医やらが頼んでもないのにどんどんTwitterのおすすめタイムラインに現れてご高説を垂れてくる。 特に小児科医は顕著だ。医療、衛生のみならず、生活習慣や趣味、果ては他人の育児方針にまでケチをつけてくる。 ママたちはこれに気をつけて!だの、こんなことはしちゃダメ!だのさ。 前はフムフムナルホドと読んで概ね好感も持っていたのだが、なんだか最近全員気に食わねーなと思うようになってきたのでこの感情を分

          医者のTwitterがなぜムカつくのか考えてみた

          夢至上主義

           読まず嫌いだった本をちょっとずつ読んでいる 今「夢を叶えるゾウ」を読んで今4分の1くらいまで読んだんだがうーんなんだか世間で言われてるほど心に響かない。 3年くらい前Kindle Unlimitedに初めて入った時に一回読んでみて30ページで離脱した。再挑戦してるけど結局同じ感想しか今のところ持ててない。 夢を持て!努力しろ!そして日常の些細な事にも感謝しろ!という世間の雰囲気に辟易しているとこういう自己啓発の香りがする本はなんだかウンザリしちゃうんよね。 世の中諸行無常じ

          夢至上主義

          母児同室の炎上について考えた

           Twitterで母児同室がつらいって書いてた産後2日目の母親のツイートに、男の小児科医が「産後は自分の回復を最優先にしてできるだけ子供を預けましょう!産後すぐから母児同室なんてスパルタすぎ!(要約)」と引リツ飛ばして炎上していた。  なぜ炎上したかを現役の病棟助産師として色々考察してみたけど、結局原因は本人の属性にあるよなと感じた次第である。  昔は全国的に母児別室がスタンダードだったんだよね。これがなぜ母児同室へとスタンダードが変わっていったかというと、母乳の再評価があ

          母児同室の炎上について考えた

          「子育ての大誤解」が私を救った

           ジュデス・リッチ・ハリスの書いた「子育ての大誤解」これを読んでから子育てに鬱々と悩むことが減った。 これはざっくばらんに言うと、親が子供に与えられる影響はさほど大きくない。ということを様々な文献や研究結果から説明してくれる本で、「毒になる親」の反論とも言えるだろう。 実際1人目育児中は「毒親」大ブームでわたしは自分の親を毒親だと思って恨んでいたし、自分が毒親にならないようにはどうすればいいかと思い悩んでいた。 「毒親」は、あなたが生きづらいのは全て親のせいで、あなたには親を

          「子育ての大誤解」が私を救った