スガワラ/薬剤師

2022年現在で薬局薬剤師歴が約20年になりました。そのうち半分は派遣薬剤師で色々な薬…

スガワラ/薬剤師

2022年現在で薬局薬剤師歴が約20年になりました。そのうち半分は派遣薬剤師で色々な薬局にお世話になってます。 最近、思うこと、やりたいこと、好きなことについて書いていきたいと思います。 結果的に読んでもらった誰かの役に立てればうれしいです。

最近の記事

考え過ぎてしまう

今、派遣で働いている薬局での話。 最近も患者数が多いので薬剤師や事務員の人数も多く忙しい日々が続いている。 私はここ何年もお世話になっているので知っている人も多い。薬局の雰囲気がわかるので比較的働きやすく毎年お世話になっている。 今回も10月からお世話になり、すでに7ヶ月経った。 その間にいろんな派遣会社から派遣薬剤師の方が来た。こういうケースは初めてだった。 以前も今回の薬局で働いていて知っている薬剤師、入院明けで薬局に来てすぐに再入院して来なくなった薬剤師、元大手薬局で

    • 派遣薬剤師

      現在も私が続けている派遣薬剤師について改めて書いてみようと思う。 元々、私が派遣薬剤師になった理由は様々な薬局で現場の経験を積みたかったためだ。病院前やクリニックの門前など様々な診療科の経験出来たことは、派遣を続けていられる自信に繋がっている。 私の場合は運良く毎年半年くらいお世話になる派遣先の薬局があるので、派遣薬剤師では経験しにくい患者との密なコミュニケーションを取ることも出来ている。 もしかしたら自分自身はレアなケースなのかもしれない。 この後はどのような派遣薬剤師

      • 普通って何?

        この前、だいぶ疎遠になっていた父親と話す機会があった。その時に気になったのは父が普通という言葉を何度も使っていたことだ。 それで改めて思った。 普通って何? 私は元々、普通という言葉に違和感や嫌悪感を抱いている。普通という言葉に子供の頃から息苦しさを感じているのだ。 普通という言葉を発することで「自分の普通は世界の普通なのだ。だから周りは自分の普通に合わせるべきだ。間違っていないよな」というような同調圧力を感じてしまう。 70代の父と40代の私の普通は違って当然だと思う。

        • 雑感

          緑内障の定義について みなさんは緑内障の定義について知っているだろうか? 緑内障と言えば眼圧が高いという認識を持っている方も多いだろう。 緑内障は「視神経と視野に特徴的変化を有し、通常、眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である」(日本緑内障学会ガイドライン)と定義されている。 緑内障は眼圧が高い状態を表す疾患ではない。眼圧が高くなると緑内障になる傾向が増加する。 知っていても薬剤師の普段の仕事に役立たないが、

          この一年を振り返ってみる 2023年

          2023年を振り返るにあたり12月初めに私の体の力が抜けるような事件があった。 12月に入り「今年も終わるな」なんて例年通り思っていたら、闘病中のチバユウスケさんの訃報を聞くことになった。 私は結果的に2022年11月のライブに行ったのが最後となった。 ここ10年くらいは年齢を理にしてライブに行ってなかったのが悔やまれる。 最近はTMGE時代の曲をよく聴いていた。昨日は久しぶりにマングースを聴いた。TMGEはメンバーが2人鬼籍に入り本当に伝説になってしまった気がする。その伝

          この一年を振り返ってみる 2023年

          類似名称の薬の話

          今回は類似名称のアマリールとアルマールついて書いていこうと思う。 アルマール 経過措置満了日 2013.3.31 経口糖尿病治療薬アマリール(1999年承認)との取り違えによって死亡例を含む医療事故やヒヤリハット事例が発生していることをきっかけにアルマール(1985年承認)の名称がアロチノロール塩酸塩錠「DSEP」に変更された。 当時の処方数が多かったアマリールの名称が残り、承認された年が早いアルマールの名称が変更になった。 現在では新しい機序の糖尿病治療薬も増え、糖尿

          類似名称の薬の話

          割に合わない

          先日、私より若い薬剤師と話をする機会があった。 入社して2〜3年目くらいの薬剤師が退職したというのでその理由を聞いたら、「割に合わない」からだそうだ。 その薬局の状況は私も少しは知っているが忙しい時は広い待合室でも立って待つ患者で溢れかえることがあった。忙しい日は処方箋数は1日500枚をこえることもあるそうだ。 確かに若い時期に肉体労働的な環境で投薬枚数を多くこなしても中身は伴ってこないと感じるし、給料も安いからモチベーションも維持しにくいだろう。 私が初めて働いた薬局は

          プラスマイナスゼロ

          「今年の夏は暑過ぎる」と今年の夏の間に何回聞いたことだろう。現在は中秋の名月も終わり、9月も終わるのにまだ暑さが残っている。 夏の疲れを感じていて、気分もなかなか上がってこない。 最近、何もうまくいかないなって感じることは誰にでもあるだろう。人によって考え方は様々だ。とにかく成功したい人や絶対失敗したくない人、なるようにしかならないと考える人などいろんな人がいる。 不幸とは自分の考え方次第だと思うが、人の価値観で自分を測るのは不幸の始まりとも思える。 いいことも悪いことも

          プラスマイナスゼロ

          久しぶりのライブ

          先週、久しぶりにライブに行くことができた。ジェニーハイのライブは初めてだったが面白かった。シャミナミとジェニーハイラプソディーが聴けたのがよかった。寄せ集めバンドでみんな多才なところがいい。ガッキーが楽しそうにしているのが印象的だった。 改めて自分も若い頃に楽器を練習しておけばよかったと思った。 その前のライブは去年の11月にthe birthdayのライブだった。コロナの影響で声出し禁止だった。コロナ禍前以来のライブだったので懐かしく感じて楽しかった。その後バンドは活動休

          久しぶりのライブ

          暑いから何もしたくない時もある

          今年、2023年の夏は暑い日が続いている。まあ、夏以前から例年より暑いのだが。そして来年は来年で暑いのだろう。 今年もフジロックに行かなかったというか行けなかった。もういい大人になってしまい、来年以降も体力的に難しくなっていきそうである。 そんな感じなので仕事からの帰宅後は涼しい部屋でYouTubeのライブを聴きながら特別何もしないことが多い。この前はアート・ブレイキーが演奏をしているのを初めて見た。楽しそうにドラムを叩いているように見えた。 ある会社のアンケートで仕事が楽

          暑いから何もしたくない時もある

          中学生の頃にあった怖い話

          ふと中学生の頃にあった怖い話を思い出したのでこれを機会に文章に残していこうと思う。 私の地元は夏になると海水浴で人が集まる時以外は静かな町だった。 実家は海岸から徒歩10分程度の場所で静かな夜は波音が聞こえることもあった。 まだインターネットも携帯電話も普及されていないのんびりとした中学時代を私は過ごした。 そんなのんびりとした中学3年生のある日。数日前に学校行事で海水浴場近くの清掃をしたので夏の始めの頃かと思う。放課後の教室で女子3人がコックリさんを始めようとしていた。

          中学生の頃にあった怖い話

          気付くと消えている その1

          あまり自分ではそこまで感じないがと薬剤師をして仕事を始め20年以上経っている。 その間に販売中止になったり、何かしら変更になったりしている薬がたくさんある。 今回はそれについて書いていきたい。 経口糖尿病薬アマリールと取り違えによって死亡事故を含む医療事故やヒヤリハット事例が発生していることをきっかけにアルマールの名称が変更されてアロチノロール塩酸塩錠「DSEP」となった。経過措置満了日は2013.3.31。 ちなみにアマリールは1999年承認、アルマールは1985年承認。

          気付くと消えている その1

          歴史は繰り返される

          最近、話題になったステロイド剤が含有されたお茶の件について書いていこうと思う。 2023年4月。花粉症に効果があるという宣伝をしているお茶にステロイド剤であるデキサメタゾンが含有されていて回収されることとなった。 デキサメタゾンは医療用医薬品だとデカドロンである。小児のクループに処方されるのを見かける。 健康食品で効能効果を標榜した広告を出すと薬機法に抵触する。健康食品と言っても薬機法では一般食品と同等の扱いだ。食品に医薬品であるステロイドを含有させ販売していたのだ。

          歴史は繰り返される

          ずっと若くはいられない

          今回、薬とあまり関係ない話。 ここ数年、昔の自分に想像力が足りないと言ってやりたいと思うようになった。 若い頃の私は年長者に対するリスペクトがあまりにもなかった。この薬局業界が悪いのは年長者の努力が足りないためと思っていた。 初めて会った人が中年や老人ならそのイメージで固定されてしまう。だがその時にすでに中年や老人だった人にも若い頃はあったのだ。以前の私にはその想像力がなかった。 最近になって高校の同級生にたまに会うと歳を取ったなと感じる。もちろん同級生も私のことを歳を取

          ずっと若くはいられない

          現在もあるものから過去を振り返る

          今回は薬局の問診票のアレルギー欄から過去を振り返ってみたい。 薬局の問診票は卵アレルギーについて記載がある。 卵アレルギーと薬の関係は? 卵アレルギーの記載は何のためにだったのかという話とそれに関連する歴史の話。 以前は鶏卵の卵白から抽出したリゾチーム塩酸塩が医療用医薬品として存在した。 それがなくなるまでの流れについて。 消炎酵素剤「ダーゼン」が試験結果、明確な効能を示せず、現在の医療環境で有効性を証明することが困難と判断され2011年2月21日に販売中止、自主回収とな

          現在もあるものから過去を振り返る

          万物は流転する

          時代に合わせて何事も変化していく。 私の子供の頃は小学校の先生が職員室でタバコを吸っていた。バスや電車にもタバコの吸殻入れがあった。その後は副流煙による健康被害などの問題で公共施設では受動喫煙防止のため禁煙が義務化されている。 現在の状態は現在において正しいと思われる状態であるが、それはまた変化して当然なのだろう。 最近note投稿のネタ探しをこまめにするようになった。そうすると昔の常識と今の常識が違っていることが多いのに改めて気付く。今回はその一部について書いていきたい。

          万物は流転する