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自宅療養してる濃厚接触者が7日待たずに職場復帰できる方法がある!(陽性者が同居家族でオミクロン株の場合に限る)

 2022年3月31日現在、オミクロン株陽性者の濃厚接触者の自宅待機期間は、最終暴露日(陽性者等の接触等)から7日間となっている。
 しかし、家族の誰かが陽性となった場合、同居してる人は常に接触することになるから「最終暴露日」は存在しない。そこで、

  • 陽性者の発症日(無症状の場合は検体採取日)

  • 住居内で感染対策を講じた日

のいずれか遅い方をゼロ日目として、7日目まで発症しない場合には濃厚接触者としての待機期間を終了できる。
 ※家庭内で別の者が陽性になった場合は、その者の発症日(検体採取日)もしくはその者に対する感染対策を講じた日をゼロ日目として再起算する。

 ただし、社会機能維持者は上記ゼロ日目から起算して4日目と5日目に抗原定性検査を行い両日とも陰性だったら5日目から待機期間解除となる。

参考)同居家族の濃厚接触者の待機期間の見直し

 この5日目から待機期間解除の考え方は、2022年3月16日事務連絡において、社会機能維持者に限らず適応されることになった。

注意)濃厚接触者が行う検査なので、県等の無料検査事業には該当しないことに注意!抗原検査キットは、薬事承認されている正規の物を、保険薬局等で自費で購入しなければならない。※ネット購入の場合は薬事承認されているものかどうか特に注意深く確認してください。

 なお、5日目で待機解除した場合でも、7日間が経過するまでは次の事項を遵守すること!

  • 基本的な感染対策(マスク着用、アルコール消毒、3密回避など)を講じること。

  • 検温などで自身の健康状態を常に確認しておくこと。

  • リスクの高い場所(人ごみなど)の利用や会食等を避けること。

  • ハイリスク者(感染した場合に重症化リスクのある高齢者や基礎疾患を有する者)との接触を避けること。

  • ハイリスク施設(医療機関、高齢者施設や障害児者施設など)への不要不急の訪問を避けること

 感染拡大防止は重要ですが、社会機能を停滞させないことも同じくらい大切なので、それらをうまく両立させるために、ルールを守り上手に対策を講じながら生活していきましょう!

仕事より趣味を重視しがちな薬局薬剤師です。薬物動態学や製剤学など薬剤師ならではの視点を如何にして医療現場で生かすか、薬剤師という職業の利用価値をどう社会に周知できるかを模索してます。日経DIクイズへの投稿や、「鹿児島腎と薬剤研究会」等で活動しています。