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I2検定(I^2検定)ってなに?

 論文「Effect of SGLT2 inhibitors on cardiovascular, renal and safety outcomes in patients with type 2 diabetes mellitus and chronic kidney disease: A systematic review and meta-analysis(DOI: 10.1111/dom.13648)を読んでて思った・・・「I^2=62%」って何?
「p-heterogeneity(p-異質性)=0.11」って言葉も出てきた・・・p値とは違うの?

 メタ解析で用いられる、研究間の結果のばらつきを検証したもの。
「異質性」と表現する。

 I^2≧50%・・・異質性が大きい。研究間の結果のばらつきが大きい。結果が研究同士で似ていない。
 I^2<50%・・・上記の逆。

 つまり、メタアナではI^2は50%以下の方が、結果の信頼性が大きいと判断できそう。

 p-異質性は、I^2検定のp値であり、いつものp値と同じく、0.05未満なら偶然の可能性は低いという解釈でいいみたい。

 【参考】
メタ解析の読み方

仕事より趣味を重視しがちな薬局薬剤師です。薬物動態学や製剤学など薬剤師ならではの視点を如何にして医療現場で生かすか、薬剤師という職業の利用価値をどう社会に周知できるかを模索してます。日経DIクイズへの投稿や、「鹿児島腎と薬剤研究会」等で活動しています。