見出し画像

オムライスと創作料理#08「画像多め」

『カラー版 図説 デザインの歴史』発売から1ヶ月が経った。

それほど反応は多くないものの、目立つのは「カラーの図版が多くて良いね」というもの。
まあそれは著者の力量というよりは、出版社の企画に対する評価のような気もするが、図を選ぶのも集めるのも労力はかかっているので、素直に喜びたい。
企画を依頼された段階では「見開きに写真を7〜8枚」となっていたのだが、本文の内容に対してそれでは足りないなあ…ということで、私は1ページ最大6枚とした。建築の写真は大判が良いが、プロダクトは多少小さくても構わないからだ。
グラフィック分野ご担当の山本先生も図版多め。グラフィックがなければ話にならないので、それはそうなるよなという感じである。

話は変わるが、私はかつて某資格予備校で公務員試験の専門職の講座を担当していたことがある。
いわゆる「国イチ」の理系職の農学と建築を担当していた。合格報告も聞いたことがあるので、霞ヶ関に数人くらいは私の講義を受けた方がいるのではないかと思う。
その時の建築史などのテキストには自前の写真を使っていたので、その頃から「これ授業とか模試とかに使えるかな」と写真を撮り貯める習慣は身に付いている。教員業の職業病的なものだ。

(余談であるが、公務員試験の対策講座を教えるには、当然その問題を解けなければならないし、むしろそれ以上の知識が求められ(大学院生レベル)、そして当然公務員が副業で教えられる筈もないため、さらに場所は東京都内ということになると、ほぼ必然的に東大の院生の間で受け継がれるバイトということになる。
そして当時在籍していたスタッフの多くは現在大学教員(東大含む)となっている。豪華なメンバーだったのだ。余談終わり。)

というわけで、「俺の画像フォルダが火を噴くぜ!」と思ったのだが、私の担当は建築ではないので、過去に撮った写真はそれほど使っていない。
ただ表紙のバウハウス校舎は私の撮った写真である。

バウハウスの項目担当の暮沢先生が撮られた写真もあったのだが、曇天の日に訪問していたのに対し、私は晴天日の訪問だったので写りが良かったのである。
それよりも現在はAdobe stockに有名建築の写真が結構あることに脱稿後気付いた。良い時代であるとも言えるし、ちょっと悔しい気もする。
Adobe Stockについては次回詳しく書きたい。

一方、プロダクトは数千円以下の物は購入して撮影した。メーカー各社に写真の使用許諾を取るより手っ取り早いという判断である。

スウェーデンのBAHCOのドライバー

使用許諾の大変さについてはまた次々回。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?