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一次創作小説「ドールハウス」設定資料 登場人物編

一次創作小説「ドールハウス」の設定を作者が説明しながら紹介します。
今回は登場人物に関する設定です。

この記事を読む前に「ドールハウス」本編を読むことをお勧めします。

本編はこちらから

注意喚起

暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています。
このページはフィクションです。実在の人物及び事件とは関係ありません。


主人公

小説の執筆を始める際、話を愛美の視点で展開するか、愛美の被害者の視点から展開するかで悩み、被害者視点で物語を描く事にしました。

被害者視点の物語を書く際に主人公の設定を考えました。
主人公の設定はホラー映画「SAW」の第一作のパパラッチの青年 アダムと医者 ゴードンから着想を得ました。
そこから、年上の美夏と年下の春香というキャラを思いつきました。
実は、アダムとゴードンが一緒に生き延びてほしかったという願望も「ドールハウス」を執筆したきっかけの一つなんです。

実際、「ドールハウス」は「SAW」の影響が強く、目覚めたら部屋に知らない人と死体という構図やキャラの設定、誰も使っていない建物という舞台にも影響を受けてます。

田中美夏

19歳 専門学生
中性的な顔立ちをしている。
佐々木愛美に首を絞められて気絶したが、一命をとりとめた。
中学生の頃、家庭環境が悪かったことやいじめが原因でレッグカットをしていた。
今でも、傷跡が残っている。
そのため、私服は長いスカートやズボンを着用することが多い。
中学三年の冬に友人を亡くしたトラウマを抱えている。

川崎春香

16歳 高校生
眼鏡を似合う美少女。
佐々木愛美に「珍しい物を見せてあげる」と誘われて、洋館に来た。
洋館の応接間で愛美が出した睡眠薬入りの日本茶を飲んで寝てしまう。
寝てる間に美夏と同じ部屋に運ばれた。
愛美とは高校から同じクラスで一緒に写真部に所属しているため、仲が良かった。
ちなみに、中学は公立で高校から聖イリス女子に進学している。
写真部ではよく、愛美に写真の被写体になることが多かった。
愛美が小さい頃好きだった絵本の魔法使いの少女に雰囲気が似ている。
愛美の殺人の証拠を見てしまい、混乱する。

愛美とマリー

佐々木愛美と小柳百合(マリー)は「ドキドキ文芸部」「Ib」といったゲームや今年公開された映画「M3GAN」から着想を得ました。
二人は可愛いくて、不気味な子というイメージです。

愛美は一方的に子供の頃持っていた人形に似ている百合のことを人形として可愛がっていて、百合を殺して死体を人形にして遊んでいるという関係性です。

佐々木愛美

17歳 高校生
小柄で可愛らしい美少女。
自分が気になった人物を殺害して、遺体を人形に見立てて遊んでいる。
基本的に金曜日に犯行を行うことが多い。理由として、土日に人形遊びをするためである。
長い黒髪が特徴的。
家族は代々お金持ちで地元の名士。大正時代に建てられた洋館を所有している。
学校では、大人しく、成績は優秀だった。
その裏で、テストの点数が悪いと、愛美に完璧を求める母から叩かれることもあった。
性格はわがままで自分より立場が低い人間を見下している。
死体で遊ぶ姿はまるで、子供。
人形遊びの世界に囚われていて、犠牲者の死体にキャラ設定を付けて遊んでいる。
作者は愛美の様子について幼児退行をイメージしている。
標的を追跡する際、帽子にパーカーを着用して目立ちにくくしている。
絵も得意で、死体に着せる服のデザインも書いている。

小柳百合

19歳 大学生
愛美の最初の犠牲者。
愛美が持っていた人形のマリーに似ていたことから、愛美に狙われることになった。
そのため、愛美の一番のお気に入り。
モデル体型で高身長。髪型は茶髪のショートカット。
春から大学進学のために愛美が住む街に引っ越してきた。

その他の人物

小説本編にはあまり関わらないのですが、登場人物に対して人生や性格に影響を与えた人物なのでここで紹介します。

絵里

中学時代の美夏の友人。
中学時代の美夏をいじめていたグループにいじめられていた。
そのこともあって、美夏と辛い事を共有できる仲だった。
美夏がレッグカットをやめたきっかけを作った人物でもある。
しかし、中学三年生の冬にショッピングセンターの屋上で遺書を残して自殺をした。

絵里の死は美夏が春香の精神面を気遣うことができた理由の一つです。
美夏は絵里の死を思い出し行動をしました。

実は私の経験談でケガとか目に見える症状はすぐ心配されるのに、精神面のことは普通の人はあまり気遣わなくて、手遅れになってから精神面を心配されるという事から、美夏はトラウマを経験して精神面を気遣えるような人物になったという設定を執筆の終盤で思いつきました。

愛美の母

愛美に完璧を求める毒親。
「人形遊びは卒業して大人になりなさい」という考えで愛美が大切にしていた人形のマリーを捨てた張本人。
愛美のテストの点数が悪いと、お仕置きで愛美の頬や尻を叩くのは当たり前だった。

愛美の母は「教育虐待問題」から着想を得ています。
愛美の母の実家はあまり裕福ではなく、コンプレックスがあった。
学力は高く、大学に進学し、地元で有力な家庭で生まれた愛美の父と結婚した。
自分の子の愛美を自分以上に優れた子供にしたいと思い、愛美にプレッシャーを与えていた。
完璧を求める教育方針や人形を捨てたことがきっかけで愛美に人形への執着が芽生えた。

前田美雪

中学時代の愛美に対して友達として振舞っていた人物。
しかし、裏では愛美の陰口を叩いていてバカにしていた。
愛美をいじめていたグループとも仲が良かった。

前田美雪は愛美の暗い過去を象徴する人物として憎いキャラとして考えました。

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