前作「ファンタズム」をU-NEXTで見つけて、謎の背の高いおっさんのトールマン、飛んでくる刃物が飛びたす鉄球、不気味で謎が多い世界観に魅了されました。
続編の「ファンタズム II」が気になったので、鑑賞しました。

前作のラストでマイクはトールマンというバケモンに連れ去られるのですが、2ではマイクの両親や兄を殺したとされるトールマンへの復讐が描かれます。

前作の冒険のワクワク感を残しづつ、世界観が深くなってきました。

復讐の旅

前作のラストの後、精神病院に入れられたマイクは数年後のある日精神病院から退院します。
トールマンの事を周りに話したら、信じてもらえず精神病院行きなったそうです。

「ヘルレイザー」のカースティもピンヘッドの事を話したら、精神病院行きでした。
なんか、体験談を信じてもらえず精神病院行きという展開って80年代ホラーでは定番だったのかな？

退院後、前作の舞台となったモーニングサイドでマイクは墓穴の死体の有無を確認しようとするのですが、レジーが現れます。

マイクはレジーに夢の話や夢で交信してるエリザベスの話をします。
レジーはマイクの疑わず、話を聞いてくれます。

レジーって、良い人ですよね。
前作の活躍もかっこよかったです。

マイクとレジーはトールマンを倒すための戦いの旅に出ます。

トールマンを倒すために武器の準備をするシーンがあるのですが、そこはワクワクしました。
なんか、楽しそうな感じです。
マイクは火炎放射器、レジーは銃口が四つに増えたショットガンです。
この装備はカッコいい。

トールマンに荒らされた町の墓の霊廟を探るのですが、そこには女性の死体とトールマンのメッセージを伝える偽エリザベスが居ました。

偽エリザベスは背中に化け物が寄生されてて、その化け物のビジュアルは不気味でした。

その次はマイクたち同じ行先の若い女性ケミーに会ったりします。

エリザベスが見た幻想

マイクと夢で交信しているエリザベスもトールマンに狙われます。

祖父が亡くなり、葬式場でジュウジュウと音を立てる怪しい棺桶を見つけて、トールマンに遭遇します。

エリザベスの祖父の葬式場ではなぜか神父さんが祖父の死体にナイフを刺してました。
偶然目撃したエリザベスの祖母は倒れます。
そりゃ、心臓に悪いですよね。

でも、祖父の死体を刺したかは明かされませんでした。
たぶん、トールマン絡みなんでしょう。
死体から出た血の色もトールマンと同じからし色ですし、後で神父さんもトールマンに襲われたので。

葬儀の翌日の夜にまた、霊廟に来たエリザベスは装置で死体の血を抜き、黄色い液体を入れる男とあの棺桶を運ぶガスマスクを被った部下に遭遇します。
その後、霊廟でお祈りをしていた神父にも遭遇するのですが、神父をあの鉄球「シルバースフィア」が襲ってきます。

なんと、鉄球は神父の耳を切り、額に刺さって目と目の間を抉った。
シルバースフィアか凶暴的な進化をしてきた！

その後は、トールマンに殺されてドワーフになった祖母に襲われるという始末。
流石に酷い。

その後、エリザベスはトールマンに捕まります。
トールマンの手下に生きたまま火葬されそうになります。
しかし、立場逆転してトールマンの手下を焼き殺した。
フェイタリティだなぁ。

衝撃のラスト

終盤でマイクはトールマンと戦います。
死体の血を抜いて防腐剤を入れる機械にトールマンにを指して、その機会を使って硫酸をトールマンに入れるという倒し方で倒しました。

トールマンからは黄色い血が流れます。
その後、トールマンの頭から蛇みたいなやつが出てきます。
やっぱり、トールマンは人間ではなく化け物だと実感させられます。

最後はレジーが霊廟を火炎放射器で放火して、トールマンにとどめを刺します。

その後、ケミーが霊場の霊柩車で迎えに来ます。
化け物が居ないことを確認し、めでたしだと思ったら、ケミーが化け物の仲間だと判明します。
ヒロインの一人だと思ってたので、衝撃的。

え？
そして、レジーを襲います。
レジーは死んだのか？

マイクとレジーは「これは夢だ」と思い込みますが、いきなりトールマンが現れて「夢じゃない！」と言われます。
そして、後ろから連れ去られます。

まさかのバッドエンド？

今思うと、ケミーは前作でマイクの兄のジョディとやらしいことをしてたお姉さんの枠だったのではないか…

アクションが増えたぞ

この映画、アクションが増えたんです。
トールマン、ドワーフなどのトールマンの手下などといった化け物との戦いが面白いんです。

爆破シーンもあって、マイクが横転しガソリンが漏れて燃えそうな車に取り残されたレジーを救出するシーンはハラハラしました。

レジーがガスマスクを被ったトールマンの手下と戦うシーンではお互いチェーンソーで戦うんですが、火花が飛び散って見てて面白い。

前作から派手なシーンが増えて、楽しくなりました。

深まるファンタズムの世界

シルバースフィアという鉄球はバリエーションが増えました。

新たに、耳を切るものやドリルみたいに人体を抉るもの、レーザーで焼いてくるものが登場。
そして、隠し部屋の鍵になったり、面白いアイテムになりました。

スゴい進化です。

さらに、イケメン葬儀場スタッフもトールマンの手下に加わりました。
この二人の活躍もすごかったです。
一人は手を切られても襲ってくる所とか強い。

でも、トールマン側のシルバースフィアに襲われる所は誤爆みたいな感じで面白かったな。

葬儀場スタッフの二人もトールマンに操られてたんでしょうか？
神父さんもトールマンに襲われてたので、トールマンは人の死に関わる人を操ってたりとかしてるのでしょうか。

マイクの両親と兄のジョディとエリザベスの祖父と祖母の死にはトールマンが関わっているのか？

トールマンの正体と真実が気になりますね。

なんか、トールマンってマイクの不安から生まれた存在みたいに思えます。

ジョディの友人の死や今作の事件といった不安から出現していく気がするんです。

総括

前作からいろいろ進化してて、アクションが増え　てさらに、面白く楽しくなってきました。

シルバースフィアの進化は面白い。
また、新しいシルバースフィアが出てくるのにも期待です。

エリザベスはかわいいと思った所があって、冒頭で日記に夢で見たマイクの絵を描いて横にハートを描くところとか、トールマンと遭遇したときにバタバタ逃げてたりかわいい。

この世界観がさらに気になってきました。
謎の高身長おっさんトールマンがどういうやつで、どういう事をしてるのかますます気になる。

グロ表現も面白い。
シルバースフィアが刺さった人から吹き出す血とか、エリザベスの幻覚の背中に寄生していた化け物とか、硫酸で黄色い血が吹き出すトールマンとか。
CGとか発展してなかった頃にどうやって、撮影してるんだろ？

「ファンタズム」の謎が多い悪夢のような世界観は観てて、楽しいです。
シリーズ一周だけじゃ足りないかも。
一周したら、もう一周観るかもしれない。

次の「ファンタズムIII」も楽しみです。
謎が明らかになるのか、深くなるのかワクワクしちゃいます。