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効果のある自分探しの旅

自分探しの旅というと、大抵の人が旅行などを想起するのではないだろうか。
様々な場所、特に海外などに行って、自分にあった場所などを探すイメージがある。
ただ、個人的には、もっと現実的な自分探しの旅があると考えている。

僕が自分探しの旅だと思うのは、自分の過去を見つめ直すことだ。
幼少期の時の性格やポジション、好んでいたものを考えたりすると、得るものが大きい。
社会人になると、責任やら義務やらやるべき事が増えてくる。
そうなる前の、自由だった時を考えることで、自分の事が分かってくる。

何をやっていたかも大切だし、何をしたかったかも大切だ。
小さい頃は、どんな性格でどんな事に興味があり、周りにはどんな人たちがいたか。
過去を美化しすぎず、冷静な視点で、自分に嘘をつかずに素直に確認することが重要だ。
当時実際にどう感じていたのか、そして、振り返った今どう感じるのかを丁寧にすくい上げる必要がある。

小さい頃は、お金がなく、時間が有り余っていたことが多いだろう。
そうなると、自分は時間が沢山あったらどういう事をしていたかを知ることができる。
お金はないけど、自分で自分をどう楽しませていたのかを知ることが出来るのだ。
そこに嘘のない、自分の好きなことが埋まっているかもしれない。
もちろん、大人になったらもう興味がなくなることなんて沢山ある。
子供の頃にどういう傾向があったのか? を知り、同じような楽しみが得られる事柄は何かを探すのも良い。

例えば、野球が好きだったとして、現実的に野球をする環境を用意することは難しいかもしれない。
だったら、野球の一部であるバッティングセンターを探してみるとか。
子供がいるなら、一緒にキャッチボールをすることから始めてみるとか。
あるいは、内容は変わるがゴルフの打ちっぱなしに行ってみるとか。
自分の嗜好をずらすなどして、自分の年齢に応じた楽しみが見つかるだろう。

趣味とは異なるが、僕は自分の潔癖症がどこから来ているのかが分かった。
僕は毎日掃除をしたり、なるべく清潔にするためにあれこれしている。
寝る前に少しでも汗をかいたらシャワーを浴びないと眠れない。
どんなに疲れていても、シャワーを浴びるようにしている。
その他にも、清潔という観点からすると、人からは理解されない強いこだわりなどがあり、周囲と合わせることができないことが多い。

過去を遡って、なぜそうなったかを考えてみた。
元来、自分はかなり身体が弱かった。虚弱体質と言っても良い。
様々なアレルギーやアトピー体質だった。

まず食べられないものが多かった。
一番きつかったのは、乳製品全般がNGというもので、給食が辛かった。
僕の頃は、世間的にはまだアレルギーなどに対する知識が薄かったので、先生によっては給食を残すのはNGだった。
そのため、飲食すると具合が悪くなるのに無理やり接種していた。

おそらく自分の汗なども駄目で、身体の関節は基本的にただれていて、酷いところは膿んでいた。
じっとしていても身体の節々がジクジクと傷んだ。
身体の節々の痛みをかばうために変な姿勢でいたため、身体が固くなり、骨格が歪んだ。
花粉やハウスダストなどにもやられて、息をするのにも苦しい時期も経験した。

小さい頃は、周りとの違いが分からず、みんなそんなものだと思っていた。
しかし、大きくなって周りが見えてくるにつれ、自分が他者よりも病弱なのだと分かった。
身体が病弱なせいなのか、ネガティブで、夜寝る時に考えこんでしまって眠れなかった。
2,3時間くらい眠れないのは当たり前だった。

有り難いことに、アレルギーやアトピー、それから花粉なども改善した。
ハウスダストなどは、よく掃除しているからなのか防げている。
赤ちゃんは、とにかく色んな病気にかかって耐性をつけるというが、遅ればせながら僕も色々耐性がついたのだろうか?
今では、年間でみても風邪などを引くことが少ない。
花粉は年々酷くなり、花粉症の患者は増えているというが、僕はかからなくなった。

そういう時代を経て、自分の日々の生活を見てみると、歴史がある。
ある程度、身体も強くなってきたが、病弱な頃に実害があるから避けていたことや、守っていた習慣が数多くある。

一つは、寝る前に必ずシャワーを浴びること。
汗を放置すると身体が膿んでしまうから、そういう習慣がついたのだ。
僕にとっては、強迫観念のようなもので、どんなに眠くてもシャワーを浴びないと眠ることができない。
シャワーを浴びずに眠れば、次の日は具合が悪くなる。
おまけに毎日入るはずの布団が汚れるので、良いことがない。
シャワーを浴びることで眠気が飛んでしまうこともしばしばだが、仕方がない。

掃除は良くする癖にペットボトルだけが散乱しても気にならないこともあった。
周囲からはお前のこだわりは良くわからないと言われていたが、考えてみたら、ペットボトルではアレルギー反応が出ないからだ。
ちょっとホコリだったり、シミがあると嫌悪感があるが、ペットボトルは汚いとは思わない。
部屋の大きさに対して、オーバー過ぎる空気清浄機も元々喘息持ちだったからだ。

眠るために時間がかかるので、同居や一緒に旅行に行くということが出来ない。
僕の経験上、一番つらいのは眠れないことだ。
今も眠るのに時間がかかるが、本当にこの時間は拷問だと思っている。

このように、自分の過去を見直すことで、もう忘れてしまった習慣の意味を思い出せる。
時々で必要なことが変わることもあるから、「その効果が必要ならもっとこうした方が良いかも」といった事も見つかるだろう。
僕はそうした生活習慣の再確認をしたが、自分の好きなことや夢、やりたいことなどを見つけるにも有用なはずだ。


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