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2023年6月・7月にヘビロテした新譜:The Japanese House、Laufey他

こんばんは。
生存報告も兼ねて、この2ヶ月で心に留まった新譜や旧譜をご紹介します。本当は、毎月この記事出したいと思っているんですが、どうしても隔月になってしまっていますね。

▼前回分▼


※各アルバムの見出しリンクをクリックすると、Songwhipに飛ぶようにしていますので、Spotify以外の人は、そこから聴いてください。

6月の新譜

In the End It Always Does(The Japanese House, 2023/6/30)

まずは、英国のシンセポップから。
"The Japanese House"とは、英女性シンガーソングライター、Amber Bain(アンバー・ベイン)のソロ名義です。レーベルは、The 1975やbeabadoobee、リナ・サワヤマらが所属する気鋭の独立系レーベル、"Dirty Hit"。
実際に、09.「Sunshine Baby」では、The 1975のマシュー・ヒーリーがボーカルとして参加しているなど、アルバム全体を通して数多くのレーベルメイトが共同制作者にクレジットされています。

さて、邦楽も面白いものがたくさん出てきていますが、あえて邦楽に無い要素を探しに行くとすると、あんまりこういうゆったりした系のポップって国内では少ないですよね。インディーズ・メジャーとも。
(▼ちょっと、若干ロックに寄るというかサウンドは変わりますが、Arlo Parksとかもよく聴きます。5月に最新アルバムが出ました。)

やっぱり、洋楽では、ジェンダーに関する違和感だとか、自分の抱える障害だとか、ストーリー性の強いアーティストが多いですよね。
The Japanese House自身、レズビアンであり、また強迫性障害を抱えているそう。また、過去には3人カップル関係にあったとの記事もありました。こうした、ありのままの自分を表現した、本物の自分自身の体験によった楽曲というものの強さを感じますね。
こうした文脈が、隠さず押し付けがましくなく楽曲に現れているというのも、個人的には非常に好感です。ストーリー性が強いというのは、説教臭いというのとかなり紙一重ですので。

柔らか軽快なポップサウンドですが、アルバムを通して、鍵盤の息吹を感じますね。シンセもかなり鍵盤っぽい。やっぱり、どうやら私は、無意識に、ピアノが仕事をしている曲に惹かれてしまっているようです。

See You Again(The Chainsmokers, ILLENIUM, Carlie Hanson, 2023/6/23)

The ChainsmokersとILLENIUMのコンビが帰ってきました。特に私がコメントすることもなく、それはもう、良いに決まってる曲ですね。
色々と、実験的な曲だとか、インディーズもよく聴きますが、やっぱり安心して聴けるアーティストの安心して聴ける曲っていいですよね。
ところで、商業的なものって、クオリティーが安定してて安心して聴ける曲と、なんだか作業として作ってる感じでアレルギーが出そうになるやつって、紙一重ですよね。どこに分水嶺があるのかしら。
今回の曲は、米女性ポップシンガーのCarlie Hanson(カーリー・ハンソン)も参加していて、伸びやかな歌声を披露しています。

YT (ft.makakushe)(am8, 2023/6/7)

ちょっと色物も。たまに、Spotifyのキュレーション系プレイリストでも名前を見るユニット、am8の曲。am8は、どうも調べてみると、クリエイティブディレクターの手島領と、音楽プロデューサーの冨田恭通の2人のユニットのようで、アートと音楽の融合を目指しているそうです。

正直にいうと、皆さんにご紹介するには、今一歩何かが足りない感じもするんですが、いろんな種類の懐かしいサウンドがバランス良く散りばめられていて、しばらく聴いていました。

7月の新譜

Bewitched(Laufey, 2023/7/26)

中国系アイスランド人のシンガーソングライター、Laufey(レイヴェイ)。クラシック一家に生まれ、自身もチェロを弾きます。

表題曲の01.「Bewitched」は、一昔前の映画音楽のような、ロマンチックな恋愛ソング。結構、こういうクロスオーバー的なポップって、あんまり供給量がないので、本当に個人的に非常に珍重しています。この時代にも、こういう綺麗な曲を書く人がいたもんですね。

02.「From The Start」は、打って変わってボサノヴァ、更に03.「Promise」は、若干ジャジーな和声進行のピアノバラードと、多彩な面が見れるお得なシングル(EP?)です。どうも、6月にブルーノート東京で来日公演もしたようですね。

Where You Are(Zedd Remix)(John Summit, 2023/7/28)

こちらは、今年の3月に出ていたDJであるJohn SummitとシンガーソングライターHaylaの合作シングル「Where You Are」のリミックス。

実は、他にもいくつかのリミックスが出ているのですが、もうこれはダントツにZeddのリミックスが良かったのでご紹介。正直、元曲もいいんですが、こっちの方が何倍もいいですよね??(個人の感想)
めちゃくちゃ綺麗なイントロから、サビまでの持って行き方もそうだし、そもそもサウンドの厚みも段違い。
サウンドはここまで分厚くなったのに、不思議と伸びやかな歌声も、断然リミックスの方が映えて聴こえる。不思議です。

▼その他のリミックス▼

終わりに+新譜番外編

そういえば、最近、「WOW WAR TONIGHT」のカバーが出ているのも観測しました。スキー場以外で聴いたのは、だいぶ久しぶりです(笑)

あとは、一緒にマガジンを書いているゆざめ君が詳しく書いてくれているので、この記事には載せませんでしたが、NewJeansの『Get Up』は、どの曲もシンプルながら作り込まれたEPでした。

しばらく流行りのEDMポップを基調としつつ、雑な量産ではなく、かなり丁寧な音作りがされている印象。プロモーションとか見ていても、今一番大売り出しの韓国アイドルですよね。パワパフコラボも、iPhoneのCMも、とにかくタイアップが大物すぎる。

さてはて、ちょっと、この6〜7月は、余裕がなくて新しい曲をあまり聴けませんでしたが、これからも食べるように聴いていきます。


▼私の音楽仲間の記事集積所です。みんなそれぞれの視点を持っていて面白いので是非▼

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