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東京マサラ部19.バングラデシュのフィッシュマーケット

東西のベンガル料理の違いとベンガルの魚の分類、バングラデシュのフィッシュマーケットの想い出について。


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12月の東京マサラ部室テーマはベンガル料理。

ベンガルも大きく西ベンガル(インド)と東ベンガル(バングラデシュ)に分けられる。東西ベンガルの料理の違いに関しては以前ブログでまとめてみたのでそちらを参照してください。


米と魚が大好きベンガル人

ベンガルの人は本当に米と魚が大好き。すべての細胞がカレーでできているという人もいるように、ベンガル人の体の細胞は米と魚でできている。

特に有名な魚はヒルサ(Ilish)だが、一時期乱獲で数が減って禁漁期間も設けられている。この魚は西ベンガルでももちろん食べるのだが、バングラデシュ側の河の方が水深が深いためヒルサの味が良いという噂がある。実際、バングラデシュで毎日のように食べたけどおいしかった。

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国土の真ん中を肥沃な大河が横切っているので食べられるのは川魚が多いのだが、それ以外にも色々な魚を食べている。先日行ったハラール食材店に魚の情報がまとまっていたのでここに貼ってみる。

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「海老、SHRIMP」の言わなくてもわかるだろ感がとても力強い。


バイラブのフィッシュマーケット

そういえばちょうど一年ほど前には僕はバングラデシュにいて、ダッカからバスに三時間ほど乗ってバイラブという田舎町まで出かけた。バイラブには知り合いの知り合いの知り合いくらいの不動産王が住んでいて、クッソ元気な子供たちと一緒に暮らしていた。

バイラブは魚の名産地として有名で、フィッシュマーケットを見学した。生臭い魚のにおいが漂い、大勢の男たちが行き来している。

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全体的に見たことのない謎の魚ばかりで、濁った川の水の中を泳ぐからか、ひげが生えて丸々としている。ぬるぬると力強くうごめくさまはバングラデシュの国全体と街から感じる底知れない熱気とリンクして見えた。

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ひととおり市場を見学した後、ぼくたちは小一時間チャイを飲んでダラダラし、結局BOALという魚を買って帰った。これはもちろん足で踏んで押さえるタイプの包丁でぶつ切りにされ、後程速やかにカレーとして処理された。

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