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田舎の洗礼

伊豆に居を借りて、早一ヶ月。
都会っ子の私は沢山の洗礼を受けた。
その一つ、
やはりご近所とのコミュニケーションは課題だ。

私が借りてる家は、
ちょうど公道から家の庭と縁側が見下ろすことが出来る場所。

人気のない田舎なので通過する人や車が氣になって仕方ない。
のんびり散歩する老婆達、あくせくと軽トラを走らせて畑に急ぐ男性、草刈りついでに通過する女性。
都会ではないので、あの人はあそこの家の方でなどなど氣になるし、
通過する方々もこの長年空き家だった家を借りてる人間はどんな奴なのか氣になるのだろう。

基本的にみんな優しいので声をかけてはくれる。

今朝は、庭の草刈りをした方がいいね、暑くなると伸びていくよ!、この草は鹿が好きなやつだから刈っておかないと夜中に食べに来るよ!
お優しい御忠告を受けた。

はーいありがとうございます!
その場を穏便にやり過ごした。


しかし、ザワつく心。

そして急に取り憑かれたようにその葉を刈る私。
やばい。。。怒られる。。。


いやいや、
自分のペースでやらせて!
内部が反抗している。。。

自然農法に興味があったり、雑草をむやみに刈らない自然との共存に興味があるので、
少し風が通る程度の草刈りにして、刈った草もそのままにしておいてみている。
普通に考えたら、汚いと思われるのも仕方ない。でも自分には実験だった。
虫や雑草を敵としない、もちろん鳥獣も。
そんな意識を出来たら通したい。

賛否両論はあると思うが、
ここは私が借りた家。
好きにさせて貰いたい。

という風に、強く保てない。。。

私は長年他人の意見を聞き入れる事に
慣れ過ぎていて、
よくいえば争いが嫌い、
悪くいえば自分がない。

田舎にきてまた露わになってきたこの観念、
そろそろ卒業出来たらなあと思った朝だった。

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