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今こそ考えたい、大震災の経験と匿名からの情報の是非

こんにちは。明けましておめでとうございます!
フォトグラファー兼トラベルプランナーのサトッチです。
2024年になって初めての投稿となりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて新年早々、大変な出来事が起こりました。
石川県能登地方で発生した「能登半島地震」です。
石川県をはじめ、富山県や福井県、新潟県を中心に甚大な被害を受け、
10代の方を含め、亡くなられた方もおり、本当に悲しい気持ちでいっぱいです。心よりお悔やみ申し上げます。

今回は、2011年に発生した東日本大震災での経験から学んだことと、
今、大きな問題になっている「デマの拡散」そして匿名の是非についてお伝えしたいと思います。

3.11の経験から得た学び

2011年3月11日に発生した東日本大震災。岩手、宮城、福島の沿岸部を中心に津波で甚大な被害を受け、約1万5,000人がお亡くなりになり、今も約7,500人が行方不明になっています。

私は当時、東京に住んでいました。大学卒業を迎え、家でお風呂掃除をしていた時に震災に遭遇。大きな揺れを感じ、今もなお怖い思いをした記憶が残っています。
しかしもっと恐ろしいのはテレビで津波が街を飲み込まれているシーン。母親と一緒に見てましたが、ショックで見ても見られない状況になりました。

その一方で学ばなければいけない点があります。それは「日本に住んでいる限り、いつどこかで大きな地震が起こる可能性があること」を理解しておくことです。

今回発生したのは石川県ですが、過去には北海道(2018年3月・北海道胆振東部地震)をはじめ、大阪府(2018年6月・大阪北部地震)や広島県・愛媛県(2001年・芸予地震)、そして福岡県(2005年・福岡県西方沖地震)でも大きな地震で被害に遭ったことを忘れてはいけません。
地震大国である日本だからこそ、「地震は怖い」「もう二度起こらないでほしい」とネガティブに考えるのではなく、大きな揺れや被害を想定して備える必要があるのではないかと考えます。

「真偽のわからない情報の拡散」は被害の拡大につながる可能性も

今回の能登半島地震で「今すぐにでも助けに行きたい!」「私たちにできることはあるだろうか?」と考えることが多々あるかと思います。その一方で悪質なデマやフェイクニュースがSNSで投稿され、何気に拡散してしまうケースもあります。

実際に2015年4月に発生した熊本地震では、地震の影響で動物園からライオンが逃げ出したというデマがSNS上に拡散され、動物園の職員が対応に追われる羽目になり、デマを投稿した人は偽計業務妨害で逮捕される事態になりました。

ここで私たちが考えなければいけないことは、SNSの投稿がどこからの発信元なのか調べることです。本当かどうかわからない場合はすぐにリポストやストーリーなど拡散せず、政府や地方自治体、NHK、民放などの公的メディアからの発信元からの情報か確認することが大切です。

信頼できる情報の例
政府、都道府県庁、区市町村の役場が発信するもの
新聞社、テレビ局、ラジオ局が発信するもの
気象庁、気象情報会社が発信するもの

ソフトバンクニュース 災害時、SNS上で怪しい情報がまわってきた…。フェイクニュースやデマを見抜くには? -防災行動ガイド

またデマやフェイクニュースに惑わされないようにするためにも、NHKや新聞社、テレビ局の公式SNS(防災・ニュースサイト)をフォローしておくことも大切です。

<参考>

匿名掲示板と各SNSの認証バッジからの投稿や口コミにも注意が必要

サトッチ(藤田 諭)のInstagramアカウント

あわせて気を付けなければいけない点があります。それは匿名掲示板各SNSで認証バッジを取得したアカウントからの情報です。

私は去年から現在にかけてある匿名の掲示板で誹謗中傷の被害を受けました。私のことをバカにする投稿はもちろん、ある大学生の方もバカにする投稿も散見したこともあり、先日ある弁護士事務所に相談をしました。
その結果、弁護士事務所からは「不快な投稿ではあるが、これだけでは権利侵害と認められないため、難しい」との回答をいただきました。

正直いって私はショックを受けました。このまま匿名の輩に言われ放題でいいのかと。でもご相談いただいた弁護士からは「とにかく無視することが大切」「でも、エスカレートしてデマを流して社会的信用を貶める投稿があった場合は再度相談してほしい」との回答もいただきました。

ここで記事をご覧になっている皆さまにお伝えしたいのは、匿名の掲示板は絶対に見ないこと。たとえ気になって掲示板を見てしまった場合は、絶対にその情報や口コミは信じないでほしいことを強く訴えます。

各SNS認証バッジのアカウントからの情報も注意が必要

私も先月、本格的にSNSでの運用を始めるため、Instagramのmeta認証を購入しました。Instagramは本人確認が義務付けられているため、アカウント名と名前を本名に変更。合わせてアイコンも私の顔写真に変更したことですぐに認可され、meta認証を取得しました。

もうひとつX(旧Twitter)についても認証バッジ(プレミアム)の取得をしようか検討をしていますが、今回発生した能登半島地震で認証バッジ(プレミアム)を使い、デマ情報を流して閲覧数を稼ごうとする問題が発生しています。

Xの認証バッジ(プレミアム)は購入時、下記の条件を満たせば取得できます。

・情報に不備がないこと: 対象のアカウントには表示名とプロフィール画像が設定されている必要があります。
・アクティブに利用されていること: Xプレミアムにサブスクライブするには、対象のアカウントが過去30日間にわたってアクティブである必要があります。
・セキュリティ: 認証対象のアカウントには、確認済みの電話番号が登録されている必要があります。
・欺瞞的行為に加担していないこと:
・対象のアカウントには、プロフィール画像、表示名、またはユーザー名(@で始まる名前)を最近変更していないことが求められます。
・対象のアカウントには、誤解を招く情報や虚偽情報の流布を行っている兆候が認められないことが求められます。
・対象のアカウントには、プラットフォーム操作やスパム行為に加担している兆候が認められないことが求められます。
XプレミアムにサブスクライブしたアカウントをXが審査し、すべての要件を満たしていることが確認されると、チェックマークが表示されます。

Xヘルプセンター Xで青いチェックマークを獲得する方法

認証バッジを取得したからといって情報を発信する時は正誤を確認したうえで投稿することに留意しており、投稿後もあるユーザーさんから訂正を求められたり、もう終わっている情報だと確認された場合は訂正やその投稿そのものを削除するなど、対応をしたいと思います。

匿名からの情報は安易に信じない

今回は能登半島地震で学んだことについて備えの重要性と情報を見極めることの大切さについて書きましたが、特にお伝えしたいことは、匿名(特にユーザーネームが英数字がバラバラのアカウントなど)からの情報は安易に情報を拡散してはいけないことです。

もちろんプライバシーの観点からニックネームで使っている方もいらっしゃいますが、私を含め、多くの人がその情報は正しいのか見極めることが大切です。善意で拡散しても、それがかえって迷惑をかけてしまい、最悪の場合、人を傷つけてしまう、このことを理解することを忘れないでほしいと思います。

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