休業中┃創作活動と1型糖尿病の話┃ https://lit.link/209banare

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  • 1型糖尿病とわたし

    1型糖尿病の、ではなく「1型糖尿病とわたし」の話。糖尿病患者とはこうだ、ではなく「わたしはこうだ」という話。あくまでも個人の日記。

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    参加した展示の振り返りや作品のメイキングなど

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    とりとめのない話や日々の考え、その他

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    創作にまつわる話

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はじめましての御挨拶

 はじめまして。穴(あな)と申します。  普段はパートタイムで働きながら趣味で絵を描いており、主にTwitterやTumblrにて作品を公開中です。11月にはグループ展を予定しております。  ここでは作品の解説、日々考えているくだらないことや真面目なことなど、気まぐれになんでも書いてみようと思います。  Twitterが「流れる場所」ならnoteは「置く場所」みたいな感覚で使い分けるつもりです。つもり。いやわからんけど。  てなわけで、あんまり難しく考えず、ゆっくり気

    • 【作品解説】『ゼロにたどり着くまで』

       久しぶりの作品解説です。  アンデパンダン展「すきまのひとびと」に今年も参加させていただきました。いつもお世話になっている熊本のシェアアトリエ&ギャラリー「キノコファクトリーのねじろ」にて開催中です。  すてきな作家さん方の作品がたくさん集まっておりますので、お近くの方はぜひ足を運んでみてください。ねじろのホームページでも作品が紹介されておりますので、ぜひご覧いただけたら幸いです。  今回はかなりストレートに、自分の病気をテーマに描いてみました。「1型糖尿病とわたし」と

      • 20230923

         家族のちょっとした会話や行動で、「ああ自分は病気なんだよな」と痛感させられる瞬間がある。  何十年一緒に暮らしたとて、私が決して普通に生きてなんかいないことは、この人たちにはわからないままなのだ。きっとこの先も。  仕方がないと思う。いくら家族だからってなんでもかんでも理解や配慮を求めるつもりはないし、そんなのお互いに無理だし。  なるべく負担はかけたくない、病気であることを感じさせたくはない。家庭に病気の子供やきょうだいがいるって、それだけで抱えるものは大きいはずだから

        • 治療の正解なんて一生見つからないと思っている

          1型糖尿病とわたしの話。  そう遠くない将来に、バイオ人工膵島移植によって1型糖尿病が完治する時代が来るとか来ないとかいう話を最近よく耳にします。  現在の医療では一生をかけて付き合っていかねばならない病気が、いつか治せる病気へと変わったらうれしいですよね。  ……と、当然のように考える人が多数派だと思います。しかし、私は糖尿病治療に関する前向きなニュースを見聞きしても手放しには喜べず、いつも複雑な気持ちが残るのが正直なところです。  「治る希望があってよかったね」

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        記事

          1型糖尿病とともに生きるのは大変なんだ、それでも

           1型糖尿病とわたしの話。  なんて、心の底から文字通りに実感したことは今のところありません。(きっぱり)  私の1型糖尿病歴は20年弱になります。  小学生のときに発症したのが不幸中の幸いと言うべきか、人生のわりと早い段階で当たり前のように血糖測定をしてインスリン注射をする生活が始まったおかげで、最初から「治療」として捉えるというよりも「日常生活の中にあるルーティン」としてそれらを受け容れていました。  いや正確には、何もわからないまま入院、言われるがままに注射や勉強

          1型糖尿病とともに生きるのは大変なんだ、それでも

          リブレの話

           1型糖尿病とわたしの話。  今回はフリースタイルリブレについて。  フリースタイルリブレはFGM(=Flash Glucose Monitoring)という医療機器です。上腕の後ろにセンサーを装着し、専用のリーダーまたは対応アプリをインストールしたスマホをかざすと、グルコース値がわかるというシステムになっています。  「白くてまるいお薬」は特定困難ですが、「白くてまるいグルコース値の変動が見れるセンサー」といえばリブレでほぼ間違いないと思います。  CGM(=Cont

          リブレの話

          創作活動と1型糖尿病とわたしについて

           「1型糖尿病とわたし」というマガジンをつくりました。  私は1型糖尿病です。9歳のときに発症して、かれこれ20年弱の付き合いになります。  今でこそ「好きなBIGMAMAの曲はPaper-craftです」ぐらいの温度感でサラッと言えるようになりましたが、ネット上で自身の病気について話したのはこちらの記事が初めてだったと思います。  その前書きにもあるように、私はずっと自分の病気を全面に出すことにかなりの抵抗がありました。学校や職場でさえ限られた人にしか伝えていないのに、

          創作活動と1型糖尿病とわたしについて

          近況 ・すっごい久しぶりに絵を描きました。途中で具合悪くなって中断しましたが、へんな緊張とか動悸もなく、以前のように楽しく描けました。ほっとしています。ゆっくり戻っていきます。 ・1型糖尿病に関するお話をいくつか書き溜めています。まだ非公開ですがマガジンも作成済み。がんばります。

          近況 ・すっごい久しぶりに絵を描きました。途中で具合悪くなって中断しましたが、へんな緊張とか動悸もなく、以前のように楽しく描けました。ほっとしています。ゆっくり戻っていきます。 ・1型糖尿病に関するお話をいくつか書き溜めています。まだ非公開ですがマガジンも作成済み。がんばります。

          絵を描くのに飽きたことはない、飽きるほどの量を描いてないし 心底嫌になったこともない、すべて燃料にしてきたつもりだから 描きたいものはいっぱいある、なぜ描けないのか全くわからない 創作活動がしたい、待つしかないかな、 最近どこにいても病気の話ばかりです、興味のない人はすみません

          絵を描くのに飽きたことはない、飽きるほどの量を描いてないし 心底嫌になったこともない、すべて燃料にしてきたつもりだから 描きたいものはいっぱいある、なぜ描けないのか全くわからない 創作活動がしたい、待つしかないかな、 最近どこにいても病気の話ばかりです、興味のない人はすみません

          休符

           そろそろ絵を描きたい、描かなくちゃとずっと思っているつもりだけど、「紙を用意して鉛筆を握る」というたったそれだけのことが、どうしても胸がざわざわして、できない。  去年の冬ごろからなんとなく心身の不調を覚えはじめて、絵を描くペースが落ちた。暖かくなれば復活するだろうと高をくくっていたが、そういう状態になってから気づけば半年が過ぎていた。  それでもたまにノートを開くと、月に1個や2個は落書き程度に何かしら描いていて、自覚しているほど全くダメではないらしい。ゼロではない、な

          追記のようなもの

           この記事をTwitterでシェアしたあと、偶然これと似たような話に対して「嫌だ、迷惑」という意見をTLで見てしまい(自分宛てではない)、自分はまた余計なことをしたのではないかと不安になって少々気が滅入っていた。  でも、まさしくそれを承知で書いた記事だ。  万人に効く薬はない。どんな言葉も行動も誰かを傷つけうるけれど、何もしないよりずっとましだ。  そりゃ争いは無いほうがいいし、他者を故意に傷つけるのはだめだ。でも、世の中には避けられない傷もある。どんな優しさも受け手に

          追記のようなもの

          宛先はあるけど空欄のままで

           誰かに対して、どうか少しでも痛みが和らぐようにと、考えに考えを重ねてやっとの思いでかけた言葉やとった行動が、その人にあまり響かなかったとき、あるいは何もできなくて歯がゆいとき、無力さを感じてしまいそうになる。  でも、「人のやさしさを受け取る余裕もないぐらいしんどい」という状態を経験すると、少し変わる。直接救えなくたって、ただ遠くで祈ることにも、ちゃんと意味はあると今は思う。  どれだけ苦しくてもピークはいつか過ぎ去る。  毎日つらくて何も変わらないように思えても、長い

          宛先はあるけど空欄のままで

          【作品解説】syrup16gイメージアート展2nd「待ちぼうけの日々も」

           2022年11月に開催された、2回目となるsyrup16gファン主催の非公式イメージアート展「待ちぼうけの日々も」に参加いたしました。第1回に続いて素敵な展示を企画・運営してくださった主催者さまと、開催にあたりご厚意を賜ったUKP遠藤さまに改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。  振り返るのが少々遅くなりましたが、出展作品の紹介と解説をしようと思います。  シロップのこととなると例によって作品解説という名の自分語りになってしまいますが、ご興味あればぜひお付き

          【作品解説】syrup16gイメージアート展2nd「待ちぼうけの日々も」

          【作品解説】いろいろいろのえほん展〜すきまのひとびと

           少し前のお話になりますが、2022年秋に参加した2つの展示「いろいろいろのえほん展」と「すきまのひとびと」の出展作品について解説いたします。  個人的に特に思い入れのある2作品になりました。少々長いですが、ぜひごゆっくりお読みください。 いろいろいろのえほん展  初めて絵本をつくりました。手がきです。  noteでは電子版と称して絵本の中身をすべて公開しております。  ↓リンクはこちら。無料で読めるので未読の方はぜひぜひ。  『One』に関しては解説するのが難しいとい

          【作品解説】いろいろいろのえほん展〜すきまのひとびと

          20230110

           朝、いつもの時刻に目が覚めた。起きようとしたら頭痛と倦怠感で体が動かない。血糖値は190なので直接は関係ないな(充分高いのだが)、低血圧かな、風が強いから気圧もあるか、と妙に冷静に考えつつ、ゆっくりと上体を起こすところまでは出来た。しばらくボーッとして家を出る時刻まで粘ったけれど、結局あきらめて欠勤の連絡を入れた。  昨日そういえば血糖47と370を記録したんだ。だるくて早めに布団に入ったけれど、まだ体が疲れているんだと思う。  お腹はぐるぐる鳴っていたけれど食欲がなく、

          20230110

          自主制作絵本『One』

          はじめに  2023年に手書き絵本『One』の販売を行うことにいたしました。  それに先立ち、noteで絵本の内容をすべて公開いたします。  この作品はもともと販売を想定せずに制作・展示を行ったので、基本的にはここでも無料でお読みいただきたいと思っております。  本記事には100円の価格設定をしていますが、最後まで無料で読むことができます。どうぞお気軽にご覧ください。  上記のことを前提に、もし作品に価格相応の価値を感じ、尚且つ無理のない方は、電子版のつもりでご購入いただけ

          有料
          100

          自主制作絵本『One』