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Big Five ①:ビッグファイブとは?!


人間のパーソナリティの特性を表す指標として、多くの研究者によって新たに認識されている「ビッグファイブ」。

ビッグファイブとは、ゴールドバーグ,L.R.が提唱したパーソナリティの特性論で、人間が持つさまざまな性格は5つの要素の組み合わせで構成されるとするもので、「特性5因子論」とも呼ばれています。

この5つの因子の強弱が人によって違うため、人の性格や振る舞いに違いが出るのというのがビッグファイブの学説の主張です。

今日は、その特性の一つ一つをご紹介しますね♪

【extraversion 外向性】

外向性 (extraversion) と内向性 (introversion) という用語は心理学者のカール・グスタフ・ユングによって大衆化され、今も正反対なパーソナリティタイプを説明するものとして一般的に使われている。
殆どの心理学者は、一匹狼かパーティー好きかで、外向性か内向性を認識している。

(外向性が高い人の特徴)

*社会から注目されることを楽しみ、強い前向きな気持ちを経験する。

*たいてい活動的でおしゃべりで、他の人よりもナンパをし、仕事でリーダーシップをとる傾向がある。

*社交的だが、必ずしも楽しい人ではない。

*攻撃的で不愉快かもしれない。

*個人の安全や安定を犠牲にして、スリルを求めやすいかもしれない。

(外向性が低い人の特徴)

*大抵物静かで孤独に満足していて、より感情的に落ち着いている。

*内向的な人は、より人の話を聞き、1人での作業が得意で、考え深い解決法を思い付くという強みを持っている。


【openness 開放性】

開放性は、新しい経験や知識を追求する傾向を示している。

(開放性が高い人の特徴)

*新しい考えに対して受容性があり、他の人よりも美術館やコンサートに行き、シンプルに何かを学びたくて学び、新しい料理を試し、ただ気に入らないという理由で住んでる場所を模様替えしたりする。

*何人かの研究者は、開放性は知性や教育の要素と相関しているとしているが、一方で単純には結びつかないとする研究者もいる。
結果として、基本的には、伝統的な概念としての開放性は、人のメンタルライフにおける寛容さと独創性によってはかられる。

*開放性と知性は、性別による違いはほとんどない。
50種類のカルチャーに及ぶ研究では、男女は同等だった。

*開放性が高いという結果により、学歴の長さや、芸術的な仕事での成功、移動性の高さ、タトゥーを入れている可能性の高さなどが予測される。

*双極性障害のリスクが高く、変化によるストレスに苦しむ反面、変化を求める傾向がある。

(開放性がが低い人の特徴)

*保守主義の可能性が高い。


【conscientiousness 誠実性】

(誠実性が高い人の特徴)

*勤勉で、きっちりとしていて、信頼性がある。

*彼らは、素晴らしい衝動抑制を持っている。

*誠実性が高い人は、他の人よりもテスト勉強をし、ベッドメーキングをし、事前に計画を立てる。

*誠実性が高い人は、学校で良い成績をおさめて、素晴らしく健康で、長生きの傾向がある。

*反面、柔軟性がなく、強迫性があるかもしれない。

(誠実性が低い人の特徴)

*一般的に衝動性があり、だらしがなく、前もって考えることが好きではない。

*たいてい、学校や仕事で成績が悪い。

*喫煙、薬物乱用、不健康な食生活、運動不足など悪い生活習慣を持っている。

*目先の報酬に抵抗出来ないので、リスクの高い性行為にふけり、複数の恋人を求める。

*ギャンブラーや犯罪者は、誠実性が低い傾向にある。

*誠実性が高過ぎても弊害があるが、一般的には誠実性が高いことは、人生をよりスムーズで健康的で成功させる。


【agreeableness 協調性】

(協調性が高い人の特徴)

*協力的で、共感的で、人を疑わず、控えめである。


*争いや敵対を避ける。

*他人の感情に繊細である。

*友達に物を貸したり、動揺している人を慰めたり、他人に良くする傾向がある。

*チャリティーで、より多くの寄付をする。

*グループで働くのが上手で、政治家として成功しやすい。

(協調性が低い人の特徴)

*他人に無関心や、攻撃的で競争心が強いなど、多岐に渡る。

*人の感情は理解出来るが、自分の感情のように他人に重きを置かない。

*より争いを求める傾向がある。

*日常生活では、ドアをバタンと強く閉めたり、声をあげたり、怒りを表現する。

*人生の後半に心疾患になりやすい。


【neuroticism 神経症的傾向】

(神経症的傾向が高い人の特徴)

*悩んだり、感情的だったり、不安を感じ、ネガティブな出来事に強く反応して、自分の行動や能力に対して常に疑う。

*神経症的傾向の高さは、恐怖症、危険な行動、疲労、不健康にもつながる。

*自分の健康についてより悩む傾向があるが、それに反して健康を守ろうとせず、医者を頻繁に訪れる。

*大切な人の死など、ストレスの多い人生経験によって、感情的なトラウマになりやすい。

*神経症的傾向が高い人は、うつになるリスクが非常に高い。

*神経症的傾向がやや高めの人は、問題や潜在的な危険を評価する時には、他の人より現実的かもしれない。

*神経症的傾向が低いと、人生において、悩みやストレスに陥りにくい。

ビッグファイブを使って、人々を大まかなカテゴリーに当てはめると、ビッグファイブが、特定の振る舞いや、特定の人生の成果への関連していることが分かります。

ただ、一人一人の性格の細かな違いを明確にしたり、様々な状況における、個人個人の反応を予測するものではないようです。

しかし、ビッグファイブをはじめとする性格分析は、自己理解や他者理解を深めるための一つのツールとして使うことは有効かもしれません。

次回は、ビッグファイブ特性の簡単なテストをご紹介しますね♪





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