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オーラルフレイルに鍼灸師ができることって?

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こんにちは。てっちゃんです。

”フレイル予防シリーズ”第4回となる今回は『オーラルフレイル』について解説していきたいと思います。

第1回『フレイルの全体像』の記事はこちら👇

第2回『フレイルの概念』の記事はこちら👇

第3回『社会的フレイル(概念編)』の記事はこちら👇

第4回『社会的フレイル(実践編)』の記事はこちら👇

1.鍼灸師がオーラルフレイルについて知っておくべき理由

皆さんは「オーラルフレイル」という言葉を聞いたことはありますか?
在宅医療に携わる鍼灸師であれば少なからず名前はご存知かと思います。

まずは定義から紹介します。

◾️オーラルフレイルの定義
老化に伴う様々な口腔の状態の変化に、口腔健康へ の関心の低下や心身の予備能力低下も重なり、口腔の脆弱性が増加し、食べる機能障害へ 陥り、さらにはフレイルに影響を与え、心身の機能低下にまで繋がる一連の現象及び過程。

日本歯科医師会2019年版歯科診療所におけるオーラルフレイル対応マニュアルより

「オーラル」は「口腔」という意味であり、「オーラルフレイル」とは、噛んだり、飲み込んだり、話したりなど、”ささいな口腔機能の衰え状態”を指します。

前回も述べましたが加齢によって引き起こされる”老化”とは異なり、フレイルは身体的・社会的・精神的な問題と複合的に絡み合って生じるものであり不自然な衰え方であることは特徴でもあります。

オーラルフレイルを放置することによって結果的に日常生活全般に波及していく可能性があることから、他のフレイルと同様”予防策”を講じることが重要であることは言うまでもありません。

ただ、ここで読んでくださっている皆さんの心の声を代弁するのであれば、

「オーラルフレイルは鍼灸師の範疇じゃなくないか?」

正直、こう感じている方が大多数ではないかと思います。

確かに鍼灸師にとって”口腔機能”は領域としても縁遠く、仮に患者さんから相談されたとしても「歯医者さんに相談してみてください」で片付けてしまうのではないでしょうか。

かく言う私自身もその1人で、口腔機能面の相談を受けたら”言語聴覚士・歯科医師・歯科衛生士”の専門領域であることから、簡単な返事で済ましていたのが正直なところ。

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ただ、オーラルフレイルに対して専門職の手が行き届いているかというとそうでもありません。
歯科医師会のオーラルフレイルに関する課題の一つとして、

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