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ロコモはフレイルより予防にオススメ。その理由を紹介します。

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みなさんこんにちは。HAMTライターのてっちゃんです。

これまで、フレイルやサルコペニアと言われる「加齢に伴って衰えている状態」を指す概念については解説してきましたね。この2つの概念については違いも理解出来たのではないでしょうか。

※読んでいない方はこちらの記事を読む前にご覧ください

今回はフレイル・サルコペニアと並んで有名な「ロコモ」について解説していきたいと思います。

正直、フレイル・サルコペニア・ロコモなど、似たような概念が乱立していることって我々医療従事者のみならず国民にも混乱を招きやすいため、良いことではないように思っています。

この状況はバスケットボールの協会やボクシングの団体の問題とも類似しているように感じています。バスケットボールで言うとBリーグが出来る以前には国内には男子トップリーグが2つ存在しており、「男子トップリーグの並列状態」によってイマイチ盛り上がりに欠けていたように思います。

一方ボクシングは、世界主要団体がなんと4つも分かれているという状況です。ということはただでさえ階級により細かく分かれている中で世界王者が各階級に4人もいることになります。

似たような団体が乱立していることで国民にも理解されにくくなり、社会に予防の概念が浸透しにくくなってしまうのではないかと考えています。



はい。超脱線しました。
ロコモの話に戻ります。

1.ロコモってそもそもなに?

ロコモはまず大前提として”フレイル・サルコペニア”とは似て非なるものであることは押さえておいてください。

そして、またまた超脱線ではあるものの、超どうでもいい個人的な意見ではありますが、ボクは「フレイルよりもロコモの方が好き」です。

普段、フレイルフレイル言っているくせに隠していました。すみません。

購読者のみなさんからの「どうでも良い」という心の声が聞こえてきそう。

その理由の一つに、「ロコモコーディネーター」という民間資格をかれこれ7,8年ほど前に取得し、フレイル予防の活動を始めるより何年も前からロコモ予防をしてきたという経緯があります。また、ロコモの名前の由来にもある通りロコモは「運動器(locomotive)」という意味があり、運動との相性が極めて高いという点もあります。

ロコモを提唱している学会も「日本整形外科学会」であり、鍼灸師が関わる頻度の多い、運動や痛みとの相性の良さも感じますよね。

というか、ここまで”ロコモロコモ”言ってきましたが、ロコモは略称であって正式名称は『ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)』なので聞かれた時には答えられるようにしておくとドヤ顔できるかもしれないです。

普段運動器系に携わっている方であればご存知かと思いますが、ロコモティブシンドロームを和名で表現する場合には「運動器症候群」と呼ばれています。ロコモの状態とは、運動器に何かしら障害をきたしている状態なわけですが定義としては『運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態』とされています。
ロコモは定義としても非常にシンプルで分かりやすいですよね。

2.フレイルやサルコペニアとの違い

では、フレイルやサルコペニアとはどのような違いがあるのでしょうか。
3つの違いを整理する上ではこちらの図をご覧頂くと理解しやすいと思います。

フレイル・サルコペニア・ロコモの違い

こうやって比較すると「ロコモってフレイルとサルコペニアのあいだら辺の概念なんだな」ということがご理解頂けたのではないでしょうか。

ただ、ここで注目頂きたいのが『概念ではロコモは身体的フレイルに含まれているが、必ずしもそうとは限らない』という点です。

その点について言及されているのが以下の研究になります↓

3.概念と実際は違います。その理由。

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