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鍼灸臨床で必要なサルコペニアの基礎知識

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こんにちは。てっちゃんこと白石です。

前回までは複数回にわたって「フレイル」に関して解説してきました。在宅医療の領域に携わっている鍼灸師は「病名はついていないけど、なんとなく加齢によって衰えていそう」という患者さんと出会う機会は非常に多いですよね。

そういった患者さんに関わっている頻度が多い我々だからこそ、「サルコペニア・フレイル・ロコモティブシンドローム」といった”加齢による衰え”によって起こりうる概念についての正しい理解を持っておくことはとても大切です。

今回はタイトルでも述べている通り、「サルコペニア」について最低限押さえておきたい知識を解説していきたいと思います。フレイルやロコモティブシンドロームと似ているようで異なる概念ですので、正しい知識を持っておきましょう。

1.そもそもサルコペニアとは

サルコペニアとは「加齢性筋減弱症」ともいい、加齢に伴って骨格筋量が減少して筋力が低下することです。語源はギリシャ語からなり、「サルコ(sarx / sarco)=筋肉」と「ペニア(penia)=喪失」からくる造語で作られた概念です。

この言葉からも前回までの記事を読んでくださった方であれば「フレイルとは一部分かぶっているけどちょっと違う」ということがお分かり頂けたのではないでしょうか。

フレイルについての知識が曖昧な方はこちらの記事を改めてご覧くださいね👇

フレイルとの違いは以下の図にも示す通り、身体にのみフォーカスを当てた概念となります。


こちらの図を見ると、違いをイメージしやすいのではないでしょうか。
サルコペニアって筋肉量が減ってしまうことなんだな」ということがご理解頂けたかと思います。

ただ、実はこの表現は合っているようで正解ではありません。

2.サルコペニアは”筋肉量の減少”で合っているのか?

その理由はなぜかを考える上でこちらの文献をご覧ください。

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