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ていねいに暮らすとは、

振り返ると私の最初のフィトテラピー体験は

「お味噌」です。

それもフィトテラピーに出会う少し前。

まだお味噌もフィトテラピーのひとつだと知らない時

友人に誘われて初めて手作り味噌なるものを

仕込みました。

当時はいわゆる「ていねいに暮らす」ということとは

ほど遠い私だったので、

実際は、お味噌が1番の目的ではなく...

一緒に作る予定だった、

ホワイトチョコとクランベリーのザクザククッキーが

お目当てでした。

友人がよく作ってくれていたこのクッキー

これが本当においしくて。

レシピを教えてもらえると聞いて参加したのです!

そうしてひょんなことから仕込むこととなったお味噌。

1回目はそれはそれは大惨事でした!

まずはカビ。

友人に、ごめんね。せっかく作ったけど

お味噌になる前に腐らせちゃった。

捨てなきゃ、、、

という私を全力で止めに入り

カビの処理の仕方や焼酎で手当てする方法を

教えてくれました。

さらには発酵が進み、溢れ出たお味噌の水分で

床一面がベタベタに...

最悪ー!!とぶつぶつ言いながら掃除した思い出も。

そんなこんなでなんとか仕上がったお味噌。

最後もカビがポツポツ。

カビ=腐っているだったので

お腹壊したら怖いなぁと

ごっそりカビを取り除いて、

お味噌は当初予定の半分近くの量になっていました。

今思うとめちゃくちゃもったいない。

そして仕上がったお味噌はまずお味噌汁にして

いただきました。

実はお味噌汁があまり好きじゃなく

献立に汁物は定番ではなかった我が家ですが

今までのお味噌とは格段に違って

手作りしたお味噌のまろやかな味の虜になってしまいました。

お味噌汁以外にも味噌を使ったお料理をいろいろ作るようになりました。

何より、友人がいつもお味噌を使う前に

すり鉢を使ってお味噌を練っているのを見て

えーすごい、めんどくさくないの?

と言っていたおどろきのひと手間。

これした方がおいしくなるし香りが立つんよ。

そう教えてくれました。

今では私も当たり前にすりすりしています。

こっちの方が良いを実感することは

その行為がめんどくさいから

欠かせない日常の一部に変わっていきます。

ていねいに暮らすというのは

こういう積み重ねなんだな

ていねいに暮らすぞ!と思って

明日から始めれるものじゃないんだなと。

そもそも習慣ってそういうことか、

あまりそういうことを続けられない性分だったので

自分をめんどくさがりだと思っていたけど、

無理するものじゃないことに気づけて

なんだかほっとしたというか、

私だって、ていねいに暮らせる可能性が

十分にあることを知れた出来事でした。

そして、この考え方は

その後出会ったフィトテラピーを

自分のものにしていく時にも、

とても支えになりました。

今年、5年目となるお味噌もすでに仕込みました。

相変わらずカビは天敵ですが、、、

もう慣れたもんです。

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