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寝かせる

生地を30分寝かせるとか
味が浸透するまで寝かせるとか
寝かすということでなにかこう一つグレードアップするような
まあ、意味は違うけど「3年寝太郎」とか「寝る子は育つ」とか。

「寝る」にはナマケモノのようなNegativeなイメージがつきまとう。
ほとんどの人は「いつまで寝てるの」と布団をめくられた経験は
おありでござろう。

私もせっかくゆっくり寝ている日曜日の朝も
布団をめくられそれでも布団にしがみつき
それをふりほどこうとする母のエネルギー感は
すごかった。
そういえば母が昼寝をしているところなど
見たこともなかったな。
「女は朝起きたら夫より先に身支度をして夫よりあとに寝て
昼寝しようものならナマケモノ」という固定観念が
植え付けられているらしく
まあ、躾は厳しかったなあ。
今となったらありがたいけれど。

なので自由に昼寝をしたり
のびのびできるようになったのは
仕事をするようになってからだなあ。

「昼寝」という曲を作ったくらい
私にとって昼寝はとても贅沢でスペシャルな時間なのです。


富田林という場所に引っ越してきてから
冬があまりに寒くて(場所というより家が古民家で隙間だらけ)
秋の気配がするころから
私はどんどん機能停止していくのを感じるようになり
去年はとうとう、冬眠してしまいました。
いや、本当にあれは冬眠ですよ。熊と同じ。

でもね、春がきてふと思ったんですよ。
「私には冬眠が必要なのだわ」と。

なんにもしないと言っても何かしてるんだけれど
ことクリエイティブなことに関しては
「来てるとき」と「しーんとしてるとき」があって
来るのはしーんとした後(もしくは来たらしーんとする)という
バイオリズムがあるんですよね。

来てるときにはバンバンくるので
エネルギー量が半端ないんです。
3日3晩絵を描いたり曲作ったりとか
やり続けるとかありますから。

今年は私、去年の秋からずっと音楽活動をおやすみしてて
先日ピアノの調律来てもらって(4ヶ月に一度きてもらってる)
「あら、狂ってないですねえ」と言われ大爆笑。
「あははは。バレますねえ」と。
一番触ってなかった時期でしたから。
「することないから磨いておきましょう」と磨いてくれました。笑


歌も全く歌ってないんです。
喉は筋肉なので歌わないと萎縮してしまうから
声は出してますけどね。
でも、これだけ歌を歌わない時期って
今までにないかも。
なので実は第一声が楽しみなんです。
今までの歌も何かこう違う感じで歌えるのかもなあと。


寝ると寝かせるはまた違ってて
寝かせるというのは何かこう、
付加価値が加わるような
そんなイメージがあって好きです。
ちょっとこう発酵して深みが出るようなね。
ものが腐るのと発酵するのとも紙一重だけれど
(実際のところ腐敗と発酵というのはその人その人の感覚らしいですが)
自分でああ、腐ってるよなーと思うか
熟成してきたわーと思うか
という捉え方もありますよね。


2月3日に穴から出てきて2ヶ月半ほどですが
とってもいい感じの感覚です。

よし!となる瞬間が来たら歌います。


と思っていたらまた緊急事態宣言。
ライブが遠のいてしまったけれど
まあ、それはそれで
もうちょっと寝かせておこうか。

あはははは。


:*+:*+:*+:*+  Love× Laugh→Peace   +*:+*:+*:+*:



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