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PICフォーラム9月 『被災地におけるkintone活用』

9月に入りすこしずつ朝晩過ごしやすく感じられるようになってきましたが、みなさん元気にお過ごしでしょうか?
今月のPICフォーラムの様子をお伝えさせていただこうと思います。


■はじめに

PICフォーラムとはサイボウズが運営する社会人向けキャリア自律支援スクール「PICスクール」を受講後の継続した学びの場を提供するため、月2回の勉強会を実施しています。「その道のプロの方」と「スクール生の得意な分野の発表」と2つのカテゴリーに分かれて運営されています。

〇今回の発表者:

柴田哲史さん(サイボウズソーシャルデザインラボ所属/災害支援プログラム責任者)
柴田さんは2011年より災害支援ボランティアに取り組まれ、現在はkintoneを活用した災害支援のプログラムを全国に広げる活動を推進されています。

〇近年の災害IT支援

コロナ禍での災害支援では、ボランティア募集の制限や、運営スタッフの制限、感染対策への対応などより効率的な運営が必要となってきたそうです。そのため2021年度よりkintoneを活用した運営支援システムを構築し、運営支援を進めてこられたそうです。
特に、効率化が進んだ部分としては「被災者のニーズ管理」をシステム化したことでした。従来は、住民が被災された状況や困りごとの相談内容を紙で記録を残していました。この部分をkintoneを活用したことで、みえる化が進み、地図上に被災者の場所を表示したり、フォロー状況が一目で把握できるようになり、効率的な支援が可能になりました。

〇学び

災害支援用システムを作成するにあたっては、以下のことを大切にしながら仕組みを作っていかれたそうです

  • 極力仕組みはシンプルにする(本当に必要なものだけ)

  • 基本はパッケージ化してあるものを転用する(要望を聴きすぎないこと)

  • 引継ぎがスムーズにいく仕組みを考案(担当者が代わってもすぐにできる)

  • 観察して、本音をしっかりつかむこと

本当に必要なものだけを残すこと。現場をよく観察して、顕在化してないニーズをつかみシステムに反映させることで、利用者が感動してつかってもらえるものを作ることを大事にしているそうです。災害支援現場のICT活用を進めた結果、いままで以上に手厚い被災者支援活動が可能になったそうです。

■アフタートーク

  • どんなプラグインと連携させてシステムを作っているのか?

  • 日頃kintoneを利用しながら社会福祉協議会と交流があるので、災害発生したときにお手伝いできることができそうだと感じた

  • kintoneによる効率化で、現場の職員の方の負荷が驚くほど軽減できたイメージが持てた

  • kintoneへ音声入力を使えるのは、便利そう

参加者のみなさんにとっても身近なテーマだったことから質問も活発にでて、楽しく学ぶ時間となりました。
まだ台風が到来しやすい時期が続きますが、今年は災害支援数が多いそうなのでこれ以上被災地域が生まれないことを祈るばかりです。

「PICスクール」では無料体験を実施しています。
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