見出し画像

PICスクール 11月の1冊「エフェクチュエーション」

早いもので今年も残すところ1か月半となりました。
年々1年があっという間に過ぎるように感じるようになってきて驚いてます。残りの2023年を丁寧に悔いなく過ごしていきたいと思います。

今週は久しぶりに最近読んだ本の中からみなさんのお役に立ちそうな1冊をご紹介させていただこうと思います。

◆今週の1冊

吉田 満梨 著/中村 龍太 著 エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」(ダイヤモンド社)

この本は、吉田満梨(神戸大学院准教授)さんとサイボウズ ソーシャルデザインラボ所長の中村龍太さんの共同著書となっています。
エフェクチュエーションの実例として、PICスクールの誕生秘話も掲載されているので、取り上げさせていただきました。

◆エフェクチュエーションとは?

「エフェクチュエーション」とはサラス・サラスバシー教授が発見された不確実性の高い状況における意思決定の一般論として近年注目されているものです。

「熟達した起業家に対する意思決定実験から発見された、高い不確実性に対して予測ではなくコントロールによって対処する思考様式」

エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」
           

◆エフェクチュエーションの5つの原則とは?

エフェクチュエーションには、5つの行動様式が特定されています。その特徴としては、

手中の鳥のの原則
「目的手動」ではなく、既存の「手段手動」で何か新しいものを作る

許容可能な損失の原則
期待利益の最大化ではなく、損失(マイナス面)が許容可能かに基づいてコミットする

レモネードの原則
予期せぬ事態をさけるのではなく、むしろ偶然をテコとして活用する

クレイジーキルトの原則
コミットする意思を持つすべての関与者と交渉し、パートナーシップを築く

飛行機のパイロットの原則
コントロール可能な活動に集中し、予測ではなくコントロールによって望ましい成果を帰結させる

◆エフェクチュエーションはどんな場面や人にとって役立つものなのか?

起業家や新規事業担当者だけでなく下記のような人や場面でも役立てられるものだそうです。
・不確実性を伴うあらゆるチャレンジしようとしている人
・新しく何かを創造する過程において試行錯誤を合理的に進めるために活用可能

◆エフェクチュエーションとPICスクールについて

10章 P243図

2020年3月に発生したコロナウィルス流行によりそれまで事業の中心だった『地域クラウド交流会(ちいクラ)』の開催ができなくなりました。
そのピンチをきっかけに事業責任者だった永岡が、新しく始めた事業が『PICスクール(ポジティブ・インパクト・チャレンジ)』という現在の社会人向けキャリア自立支援スクール事業です。
一見すると大ピンチのように見えますが、持ち前の前向きさといままで永岡のものとに舞い込んでいた仕事に関する悩みを抱えた人たちからの相談がヒントとなり、オンラインスクールという形で誕生しました。
そして、その方法にはちいクラで培ったオーガナイザー育成ノウハウが元となり(手中の鳥)、一人で立ち上げ、(許容可能な損失)、ちいクラで出会った人たちを0期生としてスクールに参加してもらう(クレイジーキルト)という形で始まっていきました。
このオンラインという形式によって、全国各地の人たちがスクールに参加することが可能になり、現在でも月2回の継続的な学びを続けながら、働く事へもやもやせず、『自分軸を大切にしながら他者に関心を持つ生き方』ができるような仲間が増えていっています。

◆おわりに

今回はエフェクチュエーションの概要とPICスクール誕生の秘話をお伝えさせていただきました。
次回は、この「エフェクチュエーション」の書籍をもとに、我々の部署でワークショップを実施した様子をお伝えさせていただこうと思います。
起業や新規事業開発だけでなく、新たな挑戦を始める場面での考え方を実践してみた感想などもお伝えしていきたいと思います。
ぜひ、次回もお楽しみに。

「PICスクール」では無料体験を実施しています。
オンラインでお繋ぎいただける環境があれば、どなたでもご参加いただけます!お気軽にお申込みください。

🍄体験会のお申込みはこちら
🍄サイボウズPICスクールのHPはこちら
🍄サイボウズPICスクールの体験記はこちら