リミックス→VRoidをMMDへ→歌って踊ってみた動画制作 更に著作権について。

こんにちは! ゆめかわサイバー作曲家のPicatrix(ぴかとりくす)です!

VRoid(VRM)とMMDを取り巻く環境も記事作成時の2018年からかなり変わってきています。参考程度に見ていただけると幸いです!

2024/5/4追記

VRoidHubにプロフィールあります

今回Kizuna AIさんの「futurebase」をリミックスの上、
自分の第2の肉体(VRoidアバター)で「MMD歌って踊ってみた」を11月中頃から制作し、やっと公開まで漕ぎ着けました。
作業の流れについてざっくり書いていこうと思います。

作成したMMD映像↓

(お借りした衣装: 1ya様
その他借りたもの詳細は動画内にクレジット。動画ページ概要欄にリンクあります。)

作業の流れ
1.リミックスや歌ってみた が可能な公式楽曲をダウンロード

2.自分の歌声に合わせて楽曲をキー2下げ。
前半はざっくり耳コピしてから、アレンジ。(原曲音声は含めず)
サビは原曲をPCDJでエフェクトかけたりリミックスしたり

3.仮歌を入れてイメージ合わせのため一旦書き出し※ここまででものすごく時間がかかっている↑


4.VRoidをPMXに変換(Unityで有志のプラグインがある)

5.PMXエディターで衣装変更(ニコニ静画にて配布のきせかえ用オリジナル衣装をお借りしました。)

※当時はVRoidで頭サイズを小さく出来なかったので、着せ替え時にリアル体型に近づけるため、頭のサイズを調整しています。

6.PMXエディターで髪にボーンを入れる。剛体の設定を行い、揺れるように設定する。


※12/8にVRoidで髪のボーン入れウェイト塗りが簡単に出来るようになりました。また有志の方が変換用プラグインをアップデートしてくださったので、
好みでパラメーターをいじる必要がなければ、PMXエディタ上の剛体設定、ボーン設定が不要になりました。

 (自分が作業している頃はまだ髪揺れ機能実装前だったので、試しにPMXエディタで髪にボーン仕込み→ウェイト塗りはPMXエディタで上手くできなくて諦め、一旦blenderで塗り→PMXエディタに戻って剛体仕込みまでやりましたが、結構大変でした…)

7.MMDにMikuMikuEffectを組み込んでおく。

8.ステージ、アバター、エフェクト、モーションをMMDに読み込み、雰囲気に違和感ないかチェック。

また、今回はエフェクト「AutoLuminous」で発光可能なステージでした。
AutoLuminousを適用後、光が特に強く反射する、「アバターの髪、顔」に対して「GShader」のエフェクトを適用。

8.お借りしたモーションを、曲テンポや途中途中のキメ音と合わせるために、MMMにアバターとモーションを読み込んで調整していく。
※MMDはタイムラインの拡縮方法がわからず、(元からない機能なのかな?)
ダンスのキーフレームをドラッグで移動が出来ないので、調整はMMMがおすすめです。

9.MMMで作成したデータをMMDにインポート。MMDで更にモーションの調整。カメラモーションを作成し、満足したらaviで書き出し。

追記:よく考えたらMMMでもステージ読み込み出来ましたね…あとから気づいたという

10.AdobePremierとAfterEffectsで動画編集。
11.曲の最終調整をして映像と合わせたものをPremierで書き出して終了。

雑感
いきなり楽曲の専用モーションがないものを制作しましたが、リップシンク、カメラ、そしてモーション調整の手間を考えると、なかなかヘヴィーだと感じました。(制作に一ヶ月ほどかかってしまいました反省……)

自作曲で3DアバターやキャラクターのダンスPVを制作したい!という方には、「思い通りに反映するまでの工程に時間がかかり大変」なので、もどかしく感じるかもしれません。

unityでvery animationを使うなり(キャラを自由に動かしてアニメーションを作れる有料のアセット)した方がいいかも。
現在VR機器がないため、生身で踊ったものをアバターに即時反映出来ないのが悩ましいところです。(スマホで撮った映像から.fbxモーションを生成出来るRadical motionがありますが、無料版はアップロード回数や尺などの制限があり、まだ使用出来ていません。)

2024/5/4追記
現在モーションキャプチャー機器は個人向けにいろいろなものが出ています。カメラトラッキングや、施設の高価な光学式に磁気センサーも試しました。
ダンスモーション収録では接地の正確さとモーションキャプチャーするまでの準備がどれだけ簡単か が重要だと思っています。

・自宅でVIVEトラッカーとバーチャルモーションキャプチャーを使用してモーション収録をするのが1番楽で、最終的にこれに落ち着きました。

・光学式トラッカーによる3点(腰、右足、左足)トラッキングが主流ですが、
右肘左肘をトラッキング出来るトラッカーがないと手首が不自然な方向に曲がりやすいです。

自曲で配布したオリジナルモーションは手打ちで手のポーズを乗算しています。

PMXエディタやMMDの使い勝手ですが、
使いやすくするためのプラグインを調べて、予め入れておかないと調整に手間がかかって大変だと思いました。

・MMDと著作権について

皆さん心配されている著作権のことを書いてみます。
お借りしているアイテムによってそれぞれ規約が異なります。十分に確認しましょう。

※配布物を使用する際にはダウンロードしたzipファイル等に同梱のReadme、利用規約や、作者様がホームページに記載しているオンライン利用規約などをよく読んでライツや使用方法、改変可能か等よく調べておきましょう。

※バーチャルYoutuberとしての使用が禁止されている場合もあります!

自分がお借りする衣装でエンコード前に心配になり、
作者様へ問い合わせたら、MMDでの使用のために着せ替えバリエーションとして着用する分にはOKとのことでした。(本当にありがとうございました。)

「規約は熟読した!どうしても使いたい!でも心配!」→そうなったら
お問い合わせ窓口を設けられている場合には、作者様に問い合わせましょう。

海外サイト「Deviant Art」を見たところ、投稿者が「私は作っていない」と言いながらゲームソフトからキャラクター衣装データを引っこ抜いたもの(ぶっこ抜きいうやつですね)をそのままおいているものがたくさんありました。(オンラインゲームとかね!)作品名が記載されていないものも多数ありました。気をつけていてもプレイしたことのないゲームは特にぶっこ抜きかどうか判断がつきません…

※意匠権の話になりますが、コスプレ衣装製作の容量で、Blender等で自分で1からメッシュを作っていき完成させたものは問題にならない?(訴えられることはそうそうない?)ということでした。

※余談ですが「Deviant Art」に有名ブランドの固有デザインのレーステクスチャがありました。(よくあるレースのデザインではなく、ほぼブランドロゴです)うーん…怖いですね

・VRoidのワンピース型紙のテクスチャを描き換えて衣装を制作するか、今後実装予定の衣装製作機能、また、別のソフトになりますが服の型紙を引いて衣装作成ができるモデリングソフト「MD8」で自作したほうが安心かなと思います。

どうしても厚みのある服が着たくて、VRoidをBlenderに読み込み衣装を追加作成してみたので、その流れについては別記事で解説したいと思います!メッシュちまちま増やしていくのがめんどくさいので「クロス縫合スプリング」という機能で作ってます。

曲の著作権について


・個人的には、「MMD用のモーションが配布されており、さらに歌ってみたカバーOK、オフボ音源を作者さんが配布されている」ものの使用がおすすめです。
(作者さんがカバー用のカラオケ音源を配布しているかの確認が必要です。
→CDのオフボ音源を無断使用すると著作権侵害になりますので、基本的に使えないと思っておきましょう。

・Jasracに著作権信託してない作曲家の方が、著作権全部保持している場合があります。どうしても使いたい場合は慎重な確認の上で作家さんに問い合わせたほうがいいかも…)

動画投稿に関してJASRACのわかりやすい解説ページがありますので、是非見てください。
https://www.jasrac.or.jp/info/network/pickup/movie.html

MMD、VRoidや色々なプラグインを無料で使わせていただけることに感謝しつつ、0からすべての創造を目標に技術面を研鑽していきたいと思います。
ものすごい長文になってしまいました……見ていただいてありがとうございます。

Picatrix

記事を読んでいただきありがとうございます! 普段は3DMVをYoutubeに上げたり、楽曲をサブスク配信したり、無料曲を配ったりしています。 https://www.youtube.com/Picatrix