たまご焼き飯と味噌ラーメン 【今日のご飯】

 起きて、炊飯器の保温時間を確認するとなんともギリギリだった。チャーハンにしようと決める。

 業務スーパーで買った味噌ラーメンの残りの賞味期限を確認したら少し過ぎてた。冷蔵庫から取り出す。

 買い置きのシーチキンの缶詰を空けるのはまだ惜しい気がしたので、卵を二つ掴んで出す。

 野菜室で見つけた長ネギの切れ端を刻むと、オイスターソースと醤油を混ぜた卵と一緒に炒める。油をひかずに弱火でぐるぐるかき混ぜ、すぐにご飯も入れる。コンロの上をあげは蝶がひらひら舞う。焦げ付くのが怖くてぐるぐるかき回し続け、耐えられなくなったところでお皿へ。

 一品完成。

 再びフライパンを火にかけて、舞茸、えのき、ごぼう、ピーマンをちょっとずつ適当に切っては放る。最後にもやしを放る。また油はひいてない。もやしの水気でじゅうじゅうと煮えていく。猫がコンロの上でそれを覗いてる。麺を茹でつつ、別の鍋にスープも作る。兎が台所の隅から恥ずかしそうに覗いてる。

 丼へ、湯切りした麺、くたくたになった野菜、スープの順で移していく。鳩が留まっているお盆にチャーハンとラーメンと桜の箸を乗せると、ちゃぶ台へ。

 お祈りして、食べる。

 卵が半熟。でもそれがとろとろして美味しいかも。肉がないからチャーハンじゃないかもしれない。「たまご焼き飯」と名付けた。
 ラーメンは少し伸びていた。野菜に油を使ってないので淡白。でも美味しい。「たまご焼き飯」を頬張ったあとに味噌スープをすするのがいい。煮干しで出汁をとった方が美味しかったかな、と思ったけどやってみないと分からない。

 右隣で、わたしが昔殺した女の子がすごく可愛い顔をして寄り添ってる。あげは蝶が頭に止まる。その様子を猫と兎が見ているのを感じながら、黙々と、全部食べる。

 鳩は窓の外で黄昏れてた。

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