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哲学する女、色について考える。


もしも私が「赤」だという色が、あなたにとっては、私が思うところの「青」だとしたら?

あなたはそういうことを考えたことがあるかしら?

つまり
私が「赤」というとき、あなたは「私が思うところの青」を思い浮かべているということはありえるか?ということ。

私が「赤」というとき、
夕日の色🌇、りんごの色🍎、イチゴ🍓の色を想像する。
しかし、もしかしたら、あなたは
夕日の色🟦、りんごの色🟦、イチゴ🟦を思い浮かべているかもしれない。

「私の赤🟥=あなたの赤🟦=赤(という言葉)が指す色」が成り立っているかもしれない。

科学的には、数値などを観測すれば、おそらく私たち二人に見えている「赤」は同じだということになるかもしれない。

けれども、私の脳内スクリーンに見える赤も、あなたの脳内スクリーンに見える赤も、お互いに直接見ることはできない。

しかし、お互いがもし仮にお互いの赤と青を脳内で反対にとらえていたとしても、「赤」という言葉で示される色の具体的な例をお互いにいくら挙げてみたところで齟齬はないだろう。

だから、「そんなことを考えるだけ無駄だよ、赤は赤なんだから」という人もいるが、私にはまったくの無駄だとは思えない。

語り得ぬことを沈黙せずに語ろうとするのが人間ではないのか?


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