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古代妄想 | 装飾古墳


装飾古墳とは?

 装飾古墳とは、石室(遺体の安置される場所)に装飾が施された古墳のことである。熊本県をはじめ、九州地方に多い。



装飾古墳の分布図

装飾古墳の分布図

上の分布図では、装飾古墳が赤丸、装飾横穴が青丸で示されているが、「九州」や「関東」「東北」辺りに集中していることがわかる。

いずれにしても、装飾古墳は、内陸部ではなく、海に近い場所に集まっているように見える。

そして、装飾古墳に限っていえば、畿内は意外と少ない印象を受ける。

私の仮説だが、装飾古墳の技術は「海を通じて」広がっていったのではないだろうか?


海流の流れ

日本近海の海流

上(↑)は日本近海の海流の様子を示している。注目したいのは、「黒潮」。黒潮の潮の流れは世界有数の速さを誇る。特に、近畿地方辺りのスピードが早く、また、「黒潮大蛇行」と言って、潮の流れが乱れることが知られている。


江戸時代の航路


フェリーの航路図


まとまっていないまとめ

まだ考えがまとまっていないのだが、もう一度「装飾古墳」の分布図と、(時代は違うが)江戸時代やフェリーの航路図とを見比べると、古代人も何らかの「航路」を持っていたような気がするのです。

黒潮の流れを避けたのか、畿内にあったであろう中央政権を避けたのかわからないが、九州~関東~東北の海岸をつなぐ海の道があって、装飾古墳の技術が伝播したとすれば、畿内に装飾古墳が少ない理由が説明できるのではないか、と。

古代も現代も、海の難所は共通したものがあり、何らかのことを示唆しているような気がしている。

装飾古墳の紋様は、場所が違っても、モチーフが似ているので、余計に「海のルート」があったはずだと。


この記事は「古代妄想」です。
学術書を参考にしたわけではないので、信じませんように… …。


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