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シーナ・アイエンガー🔠「選択の科学」| #ひとつだけ記事を残すなら


選択の科学

HHKの「白熱教室」という番組から火がついて、サンデル教授の哲学が日本でもブームになったことがある。

同じ頃、それに続いて、シーナ・アイエンガーさんの「選択」の講義も「白熱教室」で放映された。
そのアイエンガーさんの著作に「選択の科学」("The Art of Choosing"[ 選ぶという技術 ])という本がある。

Sheena Iyengar,
The Art of Choosing 
HachettBookGroup

シーナ・アイエンガーさんとは?


 この著書の結びで、アイエンガーさんは次のように言っている。

We need to learn that choice is not just the activity of picking X over Y but the resposibility of separating the meaningful from the trivial, the disheartening from the uplifting. Choice is a powerful and motivating idea, but choice does not solve all our problems or meet all our needs. Sometimes choice isn't enough, and sometimes choice is too much.

前掲書、p.277

重要イディオム

not just A but (also) B 
「AだけでなくBも」
separate A from B
「AとBを分ける、分離する」
solve the problem 
= answer the question
meet one's needs 
= live up to one's needs
= satisfy one's needs

選択というものは、XとYのいずれかを選ぶのかという行為だけでなく、意味のあることと他愛ないことを分け、落胆させる事と高揚させることを分けるという責任を伴う行為である。

選択とは、力強い動機を与える考えであるが、私たちの抱えるすべての問題に答えを与えるわけでも、すべてのニーズに応えるわけでもない。選択は、ときに不十分であり、ときに多過ぎるものだ。

同箇所、拙訳

We want to believe that every choice is important or that we should make all our own choices because this gives us the illusion of freedom and complete control. But all of us have to contend with the limits that we naturally come up against over the course of our lives, and we should be prepared to let go of the choices that don't serve us well. 

前掲書、p.277

重要イディオム

contend with ~ 「~に抗う」
come up against~「~に直面する」
be prepared to (do)~
「~する準備をする」
let go of~「~を手放す」
serve
→「~に仕える」が原義だが、
「be serviceable to ~」
「be of service to ~」(~に役立つ)と解釈すると、うまく訳せる場合が多い。

あらゆる選択が重要であるとか、自分自身で選択すべきであると、私たちは信じたがるものである。なぜならば、こういったことによって、私たちは自由という幻想を持つことができ、コントロールが完成するからだ。
しかしながら、私たちみんなは、当然のことながら、人生行路の中で直面する制限と闘わなければならない。そして、私たちに資することのない選択を手放す準備をするべきである。

同箇所、拙訳

選択という行為は、楽なものではなく、責任を伴う行為である。
選択肢が多過ぎることも、少な過ぎることも良くない。

しかしながら、多くの記事の中から、1つだけ選ぶとしたら?、と考えてみると、見えて来るものがあるかもしれない。


⚠️最近、英語の記事が不足気味なので、蛇足ですが、前置きを書いてみました😊


この記事では、現在開催中の個人企画
#ひとつだけ記事を残すなら
に新たに応募してくださった方の記事を紹介します😊。


習慣応援家さん

習慣応援家さんも、他のクリエイターの方と同様に、数多い記事(1000以上)の中からひとつだけ選ぶことに、迷われたようです。
その中で選んでいただいたのが、2年以上前に書かれたこちら(↓)の記事でした。
習慣の持つ力によって、より良い自分を手に入れてほしいという思いで書かれています。

ご本人がおっしゃるには、現在の記事と比べると荒削りな部分があるようですが、気持ちのこもった記事です。

今回の企画については、恵子さんのこちら(↓)の記事で知ったそうです。

企画を実施していると、思わぬつながりができるものです。この記事も、そんなきっかけの1つになればいいな、と思っています😊。


ゆずさん

ゆずさんが選んでくださった記事は、こちらの記事(↓)です。

この記事は、1年前に私が企画した「#理解はしてほしいこと」の際にご応募していただた記事です。とても印象に残っています。

noteには、みんなが楽しい明るい気持ちになれるような、ポジティブな記事を書くべきだ、と考える方がいらっしゃいます。そして、おそらく、一般的に言って、暗い話題の記事より明るい記事のほうが好まれるものでしょう。

 しかしながら、読む人がすべて明るい記事ばかり求めているわけではありません。
 ときに人に嫉妬したり、悲しい思いをしたり、絶望的な気持ちになることもあります。

 ネガティブな気持ちになったとき、無理して明るい記事を書く必要はないですね。誰でも落ち込むことはあります。今の気持ちを粉飾するのではなく、率直に書き留めておくことも、ときに必要ですね。
 書くことで気持ちが浄化される。それを読んだ人も、ネガティブな気持ちになったときの免疫を得ることができます。

 noteは自由なほうがいい。
「~すべき」という空気は、人を萎縮させます。せめて自分のページくらい自分の気持ちをそのまま書いたほうが、読む人にとっても得るものが大きいのではないでしょうか?


この企画は、~2023.7.30までおこなっています😊。

#ひとつだけ記事を残すなら


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