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詩 | 一介の白猫の独り言


いつも気にかけてくれる人
いろいろ注意してくれる人
ありがたいと言えばありがたい
私に善意や好意を
もってくれているのだから

でもさぁ
善意だからといって
その相手はその善意に
感謝する義務ってある?

君のためを思っているのに
君のそのつれない態度はなに?
なんていう人は
善意の押し売り
善意でも迷惑なんだ

ウナギが嫌いな人に
あなたがスキだからって
相手に何匹もウナギを贈ったら
嫌な気持ちになるのは分かるよね?

甘いものが嫌いな人に
超甘い饅頭をおくるのは
どう考えても変でしょ?
いくらあなた自身がスキでもさ

それに比べると
自分のことが嫌いで
放っておいてくれる人のほうが
逆に付き合いやすかったりする

「スキ=善」は恒等式じゃない
「嫌い=悪」とは限らない
ホントに相手を思うなら
放っておくのも愛情

端からみれば
スキで放っておいてくれる人と
嫌いで放っておく人と同じ
だから私は
私を嫌いな人がスキ

私のことが嫌いでも
放っておいてくれるなら
私は君のことはスキ

君に期待されない
私も君に期待しない
けっこう素敵な関係だと
思わない?

あぁでもね
君が本当に困っているときには
話くらいは何時間でも
聞いてあげる

私はね
困っているときは
陽だまりで寝てるのがスキ
だから私の話なんか
聞かなくていいよ

私はあなたに
何も期待していないから
放っておいてくれれば
それでいい
私はただの白猫だから




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