流れゆく時はすべての過去を
切り離すことはない

少しの喜びと大きな切なさを
現在に置き去りにしながら進む
旅人のようなもの

失うものをすべて失ってから
幸福のただ中にいた過去を知る
あんなに輝いていたかに思えた光は
灯台のように
最も大切にしていたはずの君を
闇に置き去りにしていた

あれだけ好きな人を
僕は何度傷つけてきたのだろう？
どれだけ心に寄り添っていたのだろう？
君のことを理解したいと言いながら
すべて自分の思考の枠内の言葉に
君を閉じ込めようとしていただけなのだろう

悔やんでも仕方ない
頭では分かるつもりだ
もう修復ができない壊れた思い出を
手元に置いておくよりは
新しい思い出を獲得することを
考えたほうがよいのだろう

心と心が確かに１つになったと
思えた瞬間も
束の間の砂上の楼閣に
過ぎなかったのだろうか？

You made my day
間違ったかもしれないが
確かにあったと信じたい

I made your day
たとえ過去の一瞬だったとしても
君に思えてもらえた瞬間があったと
信じたい

たとえ間違っていたとしても
ほんの一瞬でも
心と心が繋がった瞬間があったと
信じたい

どこまでも自己中心的な
見方しか出来なかった僕は
人のことを二度と愛してはいけない

愛という自分の観念が
人を傷つけることしか
出来なかったことは
痛いほど身に沁みた

自分の痛みを知ってから
相手の痛みを考えたって
もう後の祭りだ

失ったときに
自分の愚かさを知る

こんな時になってまで
自分の好きという気持ちが
間違っていなかったと
信じつづけていたいほど
僕は愚かで
もう人を好きになってはいけないと
どこまでもどこまでも
ただの腐りきったミカンに過ぎない
それが答えなのだろう
後悔の橋から落ちてなお
後悔の橋に恋々するばかり…
何もかも間違いだったと
考えたくないほど
どこまでもどこまでも
ただのエゴイストに過ぎない

#you_made_my_day
#詩
#詩のようなもの
#後悔の橋