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ギア選び【バーナー&クッカー編】

テントと寝具が揃い、最低限の居住空間が整えば、次に必要なものは、調理器具の基本・バーナーとクッカー(コッヘルともいう)だろう。

アウトドア先輩のように、美味しい珈琲を淹れるためにも、お湯を沸かすツールは必需品である。

▪️山道具の常連

登山をしていると、山頂でよく見かける光景。
それは、いかにもベテランっぽいハイカーが、ガスバーナーでお湯を沸かし、同行者が美味しそうにラーメンや珈琲をすすっている光景である。

かく言う筆者も、これまで、登山同行者の持参したバーナーのお世話になった事が2度ある。

どちらも男性であったが(人数分の水を余分に持って山を登らなければならないため、湯沸かし係を担うのは、体力に余裕があり、かつサービス精神旺盛な男性が多い印象)、手際良く着火し、お湯を沸かす様子を見ていると、まるで水道のない山頂に『湯の神』が降臨したような錯覚に陥る。

↑山頂でカップ麺をご馳走になった時の写真。この日の『湯の神』は、同行者のご主人(各スポットで写真撮影までしてくれる神対応っぷり)。

なんせ大抵の山頂は、風が強くて肌寒い。
体温の下がりがちな休憩時間には、温かい食べ物や飲み物があるだけで、心も体もホッと安らぐもの。

真冬の山で冷たい雨に打たれて、体が芯から冷え切っていた時に珈琲を淹れてくれた同行者も、まさしく『湯の神』だった。

筆者にとって、バーナーとクッカーを用いてお湯を沸かす『湯の神』は、山で憧れる存在・不動のナンバーワンなのだ。

▪️どのクッカーを選ぶ?

山でよく見かける黄色いガス缶(OD缶)に憧れていたところ、それはイワタニプリムス製のOD缶である事が判明。

ガスとバーナーは同一メーカーのものを組み合わせる事が原則のため、バーナーはコンパクトなフェムトストーブP-115に決めた。

問題なのが、クッカー。
正直、どのメーカーのものも同じに見えて選ぶのに迷う。

チタン製は軽量だが値段が張るため、アルミ製にすることが前提であるものの、サイズ以外で決め手となる差がまったく分からない…!

その中で、唯一、
・計量カップ不要の目盛り付き
・お湯の注ぎ口がある

という条件を満たしていたのが、コールマン パックアウェイソロクッカーセットだった。
(内側が、ふき取るだけで汚れを落としやすい加工になっている点も高ポイント)

▪️お湯を沸かそう!

そして手元に揃ったバーナーとクッカーがこちら。

鍋物でカセットコンロを扱う時ですら、「バスガス爆発、バスガス爆発…」という早口言葉が頭をよぎるほど、【ガス=危険物】というイメージが焼きついている臆病者の筆者。

換気良好なベランダに出て、手に汗を握りながら、おそるおそる着火に挑戦。
しかし、

火がまったくつかない。

何度繰り返しても、火がつく気配すらしない。

「もしや不良品…?」と思い、やけくそでガスの出力調整つまみを思い切り回し、点火装置をつけたら、

「ボッ…!!」

ついたー!!

そう、ハートがチキンなあまり、ガスの開栓に必要なつまみを、十分に回せていないだけでした…(不良品とか言ってごめんなさい)

着火のコツは、シューッとガスが出ている音がかすかに聞こえるまでつまみを回して、点火装置を押すのがポイント。

↑ふた部分も見た目以上に容量がある。ミニチキンラーメンを調理するのにも、十分なサイズなのが嬉しい。

これにコーヒーミル(キャンプ#0に誘ってくれた友人が薦めてくれたポーレックス製ミルにも惹かれたものの、行きつけのMt.石井スポーツにお手頃価格のハイマウント製があったため、迷った末にそちらを購入)とフィルターを揃えて、ついに、朝の一杯を愉しむ準備が整ったのである。

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