ピーター_ブルック

GRID CINEMA NITE 演劇界の生きる巨匠『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』感想

8月22日のGRID CINEMA NITE は『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』を上映しました。8月のCINEMAのエシカルなテーマは「ー表現の自由ーを考える」です。明日・明後日もありますのでぜひぜひご参加ください😊

▼以下、私の感想とイベントの様子です
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
絨毯のひかれている部屋に世界じゅうから選ばれた俳優やダンサー、音楽家。5台の隠しカメラで切り取られたピーター・ブルックの演劇ワークショップの映像は、衝撃としか言えない作品でした。

なぜなにもない空間をこんなに密に、感情豊かに、そして伸びやかに感じるのか。時には厳しく、時には柔和に、自らの演劇論を語り続けていくピーター・ブルックの言葉は、豊かな比喩で示唆に富み、文字通りの語録になっていました。

映像には45年前に日本を離れ、80歳を超えてなお世界中で活躍する「フランスの最高勲章を受賞した”落ちこぼれ”俳優」笈田ヨシさんや縄文鼓など古代音楽の演奏家、土取利行さんなども登場していてなぜか私は彼らの姿をみて目頭があつくなりました。

上映後、映画を観た感想をバーで残った方々と語っていたのですが、表現への探究心や映像にあった「死」の表現から新しい生前葬のクリエイトなどわいわい語りました。こういう時間が映画の後に取れること、改めていいなと感じました♪

GRID ROOFTOP CINEMAを開催するにあたり協力していただいた方々も紹介させてください

■FARM to CINEMA(映画飯)
TAWANDONG Kitchen 代表 TAWAN DONG(タワンドン)さん

Farm to Cinemaの『食べものを考える・オーガニックでエシカルな映画飯』というコンセプトに賛同していただいたタワドン代表:タワンドンさんを映画飯のシェフとしてご招待しました。

ドンさんが映画を『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』からインスピレーションを受けてこの日限りの『映画飯』。もちろんオーガニックの野菜で化学調味料無添加という心に体に優しいご飯です。

その名も『チキン×さなぎ ターメリックカレー』
さなぎは成長する前の動かない時期。ピーター・ブルックは人に様々な動きを与え新しい表現をつくっていると解釈しこのフードを提供してくれました。

■Special Drink
Shotaさん

またこの日の為に作った特別なレシピでShotaさんがスペシャルドリンクを作ってくれました!クラフトコーラ、GRID CINEMA NITEの定番ドリンクになりそうな予感です。

■モナさん
ゼロ・ウェイスト/ノープラステックを目標に掲げているあの『のーぷら』の代表モナさんがサステナブルなストローを持って参加してくれました。私は初ストロー『のーぷら』のお試しができ興奮。少しエピソードも語って頂きより『のーぷら』が好きになりました。
https://noplasticjapan.com

モナさんの活動はNEUTなどで取り上げられているのでこちらもぜひご覧ください。
http://neutmagazine.com/interview-no-plastic-japan

語りたいことはいっぱいあるのですが、それはまた会ったときに語らせてください。

▼あと登場人物の補足説明もよければお読みください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■ピーター・ブルック

1925年ロンドン生まれ。オックスフォード大学在学中に、17歳で初めて舞台監督を務める。そのキャリアは舞台、オペラ、映画、脚本と多才さが際立っている。演劇ではロイヤル・シェイクスピア劇団で多数のシェイクスピア劇を演出。1971年にミシュラン・ロザンとパリに国際演劇創造センター(CIRT)を創設し、1974年から2010年までブッフ・デュ・ノール劇場の芸術監督を務める。偶像破壊的で国際的な作品で知られる。また、オペラも手掛け、著作も数冊出版している。最近では、2011年にモーツァルトオペラの翻案「ピーター・ブルックの魔笛」でモリエール賞を受賞している。また、2012~3年には「ザ・スーツ」の再演でワールドツアーを行った。

■笈田ヨシ(写真&説明はオフィシャルサイトより引用)


1933年、兵庫県神戸市出身。大阪で狂言を学ぶ。慶應義塾大学卒業後、文学座に入団、並行して義太夫を学ぶ。劇団四季を経て、1968 年にロンドンでピーター・ブルック演出『テンペスト』に出演。これをきっかけに活動の拠点をヨーロッパに移す。1970年にブルックが設立した国際演劇研究センター(CIRT)に参加、1975年にはヨシ・アンド・カンパニーを設立し、以降、日本を代表する演劇人として世界各国で活動を展開する。
 
主な舞台出演作品に、ブルック演出『マハーバーラタ』(1985初演)、『テンペスト』(1990初演)、『ザ・マン・フー』(1993初演)、サイモン・マクバーニー演出『春琴』(2008初演)など多数。また、『ピーター・グリーナウェイの枕草子』(1996)、『あつもの』(1999・毎日映画コンクール男優助演賞)、『WASABI』(2001)、『最後の忠臣蔵』(2010)など多数の映画作品にも出演する一方、演劇、オペラ作品の演出も数多く手がけている。著書『俳優漂流』(1989・五柳書院)は各国語に翻訳され、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、メキシコ、ギリシャ、ブラジルなどで出版されている。2007年、フランス芸術文化勲章オフィシエ受勲。2013年、フランス文化勲章受章。

■TAWAN DONG(タワンドン)さん(FARM to CINEMA)
タイ・チェンマイ生まれ。幼少の頃から母親の台所を手伝い、18歳の時、東京に拠点を移してよりエキサイティングで革新的なタイ料理を紹介しています。Mango TreeやTurn Tableの経験を経て、新しい料理を試したり意見を交換したりする「ポップアップ」料理イベントを開催しています。日本の食文化をよく理解し、ゲストの興味や欲求を想像し最適にマッチングすることができます。タイ料理の新しい景色を日本人に紹介しようという彼の取組みは、日本のタイ料理シーンの境界を押し広げ今後も新しいメニューを生み出すことでしょう。今後も注目の料理人です。
TAWANDONG DELI&CURRY
https://www.instagram.com/twdkitchen/  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?