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【映画】バトロワから学ぶ:作者が本当に伝えたかったこと

映画「バトル・ロワイアル」みたことあるだろうか?
デスゲームの原点ともいわれる作品だ。

わたしは、中学生の頃リアル鬼ごっこを書いた「山田悠介」さんの小説をいくつか読んでいました。

その恐怖の衝撃が忘れられず、コロされないように逃げ回る夢にうなされてしまいました。

でも、開き直ることにしました。

そんなにデスゲームの夢ばかりみるんだったらルーツを知ろうではないか、と。

ただ「こわい」とおののくのではなく、作品の中で作者が表現したかったこと、伝えたかったことを知りたくなったんです。

#ネタバレ  あり


あらすじ

脱出不可能な無人島に残された42人の中学生。3日間で残り1人になるまでコロしあいをさせられる。生き残った1人だけが帰れる。

👑ベストシーン

1位:しくみ自体を壊そうと、ハッキングする少年たち。

「郷に入っては郷に従え」と言わんばかりに、よくもわるくも環境に適応してしまうのが人間なのだと思った。

ルールがあったらその中で善悪を判断し、サイコパスにも救世主にもなりうる。

生き残るために参加者たちの行動は様々だった。
平気で何人もコロすもの、みんなで協力しようと仰ぐもの、裏切るもの、自殺するもの、逃げ隠れするもの・・・

そんな中でわたしが一番応援していた3人グループがいる。

それは、ゲームから降りようと奮闘するする少年だ。

持ってきていたPCを駆使してハッキング

ルールを破ると爆発する首輪が全員にはめられている。

不穏な動きをみせたり、脱出しようとしたらコロされてしまう。

しかし、首輪さえ解除できれば全員で助かることができる。

素材からハッキング用の装置をつくる少年たち

地道につくりあげていく様子は、まるで文明を一から作り上げていくDr.STONEを観ているかのような気持ちになった。

爆弾装置をバグらせることに成功

首輪の爆弾が発動しないようになった瞬間。

してやったり!

ひとまずの安堵感に包まれた。

わたしも恐怖で縛るルールから降りて
みんなが助かる方法を追究する人になりたい。

勇気をもらえた。

・・・でも実際はそんなこと考える余裕なくなりそう(悲)

そして

このまま残りの全員が助かることをわたしは切に願っていた。

しかし

・・・。

ここから先はぜひ映画で確かめてみてください!


作者が伝えたかったこと

深作欣二監督について調べてみると、彼の青春期は戦争真っ只中だった。

当時中学生だった深作少年は、アメリカ軍の砲撃でちりじりになった友だちの遺体を拾い集めていたそう。

その時に感じた理不尽な大人への憤りと反抗心。

悲痛なシーンをあえて過激に描くことで

暴力やコロしあいでは、絶対に解決しないのだという訴えが込められているように感じた。

2000年代は、未成年の犯罪が増えた時期といわれている。

家庭環境や、学校内でのいじめ、満たされない人間関係が複雑に絡みあって悪行に移すしかできなかった少年少女たち。

そうするしか方法がないくらい追い詰められていたはず。

だれも好きで非行をする人なんていないんだから。

作者の原体験があってこそ、よりリアリティのある映像へと変換されているにちがいない。

今ではシューティングゲームやサバゲーなど、戦闘を娯楽として提供されている。

人を撃つことへの抵抗感がなくなっていくのでは・・・と危惧してしまうが

深作監督の経験談や作品を通して「リアルでコロしあいは絶対に阻止すべき」という信念が伝わってきた。

まとめ

バトル・ロワイアルは、ただ青少年たちがコロしあうゲームではなく「コロしあうことへの絶対的反対を描いた青少年たちの戦争映画」である。





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⬛参照
「バトル・ロワイアル」PV


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