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開放&柔軟×芯&軸=未知(満ち)の世界。〜滝行が教えてくれたもの〜

※滝行は素人が気軽に出来るものではありません。参加者は道着を着て、身を清め、先駆者が滝の前で結界を張り、礼を尽くします。くれぐれもご注意ください。

今から12年前。

まだ舞台役者を目指していた時に授業の一環(俳優修行)の鍛錬で「滝行」を行いました。

卒業してから13年目の今年。

生徒に混ざってこの鍛錬に参加させていただきました。

これまではドライバーとしてボランティアで付き添いをしていたわけです。滝行後の帰りの運転は相当ハードワーク(同乗者の命を預かっている立場)なので、12年間我慢してきたのですが、「今年だけは!」と師匠からのドライバーの任を断り参加させていただきました。

ちょうど一年前、私生活で人生の中で最もと言っていいくらい辛く苦しい体験をし、自分と相手と向き合う事の苦しさが滝行に参加したい動機となった大きなキッカケです。


そして今日。12年前と今の自分。滝に打たれて確実に変化していること。そして、次に行くための課題が実感できました。

12年前、本日の滝行を先導してくれる講師から(まだ出来ていませんが)開放性と柔軟性が自分の課題でした。役者の訓練を通して知ることができました。

気質としてはB型で二人兄弟の次男(エビデンスはあるのかな…?)なので自由奔放だった子供時代(自分の記憶では)だったのですが、周りの世界を知ること、大人として成長していく上でそんな奔放な自分を自分自身で縛っていたような気はしていました。(何が自分を縛る原因になったのか、自分では分かっていますが記述しません。)

自分を縛る苦しみから開放されたいと強く願い、苦しみを取り除く為、自分の心の状態を正しく理解しようと本を読み漁りました。

その結果、現時点で着いたのはマインドフルネスという思考法で、その訓練をずっと実施しています。簡単に言えば「受け入れる」「判断(特に感情で)しない」「目の前のことに集中する」です。演出、講師をしている今だからこそ言えますが、これって役者の演技でも大切なことなのです。現在指導している生徒にはこれらを使った演技のアプローチや実践をしています。

このような課題を持って今日参加しました。

前日に担当していただく先生に挨拶も兼ねてメールしたところ「明日は楽しもうぜ。」と帰ってきました。そこも自分には足りないこと、必要なことでした。

そんなドキドキ2割、ワクワク8割の状態で行った滝行。


例年より冷たく、勢いも強いようでした。

時間的には長く入っている事は出来ませんでしたが、先生曰く「長く入っていればいいってものじゃない。そこで気付くかが大事なんだ」と。なるほど。

知識(モノ)ではなく、自分の身体性(コト)をもって得たものがでかい。

その、今日得たものをタイトルにつけました。身体での体験なので言語化するのは難しいのですが、言葉でまとめてみます。

12年前に課題としていた①開放性と柔軟性だけでは滝に自分(自己)はただ、流されてしまう。

これまでのように②身体的、内面的な「軸」と「芯」の強さだけでは滝の勢いに自分(自己)は簡単に折れてしまう。

この①と②

この2つがバランスの良い状態の時、初めて目の前の滝(どうやっても変えられない世界)に「ただ、いること」が出来るのではないか。

そして、「ただ、いる」には地に足をつけていることは必要であると。

12年間、悔しくて、苦しんで、泣いていた時間。

この苦痛を12年後の今日、滝が洗い流すヒントを教えてくれました。

滝を目の前に何をするか。それは今後の自分次第。

未知(満ち)の世界に行けるか、それも今後の自分次第。

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