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自己満足で何が悪い。

 自己満足という言葉には、なにか鼻で笑うようなニュアンスがある。
 この言葉が、大学祭のステージで演奏しているコピーバンドに向けらていたのを聞いたことがある。そう発言した人は、バンドをやっている人たちがもっと本気でやっていて、クオリティが高いと思っていたとも言っていた。
 最近でいうと、仲間と、ある音声メディアを発信しようという話になって、コンセプトを決めるときの話し合いの中でも出てきた。「自己満になるのは嫌だから―」
 自己満足という言葉に違和感がある。
 確かに、高校の文化祭で、仲間内だけで盛り上がっていて、幼稚園の子がやっているような劇を見せられたときは、「自己満」に身震いした。
 自分がそうなってしまうのは嫌だ。自己満足だと思われたくない。
 感じた違和感というものは、こういう自意識過剰なところだと思う。自分は満足しているならそれでいいはずではないか。なのに、そんなところで満足している自分を他者目線で考えてしまうとダサい。それが自意識過剰なのだ。自己満だと冷笑して何もしないより、まずは自己満足でいいからやってみる。それを続けることが重要だ。続けていれば、クオリティを求めるようになる。
人からどう見られるかは、その域になってから。それまでは、自己満で何が悪いと思って行動すればいい。
 
 

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