見出し画像

 利己的利他

 善と偽善の違いはなにか。
 相関があるか分からないが、自己肯定感の低い人ほど「善=自己犠牲」という等式を導き出しやすい気がする。
 誰かのために行動していても、それが自分の利益を含んでいると偽善だと判断してしまう。例えば、多額の募金をした芸能人が売名行為だと叩かれたりする。売名は利己的、募金は利他的である。一般人にとっては多額でも芸能人にとってはそれほど大きなお金ではない。それなのに募金して善人扱いされる。これが許せない。非常に不健康な考えである。さらに不健康なことに、そういう人ほど好意を示したり人助けをするとき自己犠牲的になっている。自分をすり減らすことに執着した歪んだ愛である。
 これは良くない。
 善を再定義しよう。
 善とは、社会あるいは相手にとって利益になる行動である。自分が得をしているとか、動機が不純だとかは関係ない。そもそも当たり前だが、利他と利己は排反ではないのだから。
 むしろ自分が得をすることは大事ではなかろうか。自己犠牲は持続可能ではない。自分が得をするなら社会あるいは相手に継続的に利益をもたらし得る。
 
for you.

お金を払っても読みたいという方は、サポートお願いします。